第16話 ページ17
貴女side
鷹尾「ボス。」
森「お願いだよおぉエリスちゃん」
鷹尾「鷹尾です。」
森「あ、」
エリス「A!」
呼び出しておいて気づくのがワンテンポ遅い
鷹尾「エリス嬢、お久しぶりです」
エリス「そうよ、A。最近は何をしていたの?」
鷹尾「すみません。最近は…」
森「報告書だね」
鷹尾「はい。」
数日書斎に引きこもり報告書を仕上げていた
中也と顔を合わせないように過ごしていたらいつの間にか書類仕事は終わっていた
エリス「遊びましょう!」
鷹尾「少しまって頂けますか」
エリス「どうして?」
鷹尾「ボスがお呼びなので、」
森「ごめんねぇエリスちゃん。ちょおっと待ってねえ」
エリス「もう、リンタロウのバカ!」
頬を膨らまし絵を描き始めたエリス嬢を苦笑いで見つめるボス
鷹尾「ボス。」
森「あぁ、すまないね」
鷹尾「お呼び出しとは」
森「特に用はないよ」
鷹尾「………。帰って良いですか」
森「だめだめ。用はないけど理由はあるから」
鷹尾「なんでしょう」
森「ずっと書斎に引きこもっていたそうだね」
鷹尾「……」
書斎から出すためだけに呼び出しをされたのか
森「どうしたんだい?」
鷹尾「書類が溜まっていたもので」
森「報告書は期限付きだが
他の書類は無期限だったのでは?」
鷹尾「…特に他の仕事もなかったので」
森「そっか。ならもう一ついいかな?」
鷹尾「…はい」
エリス「A、まだぁ?」
森「中也君の誘いをまた断ったそうだね」
鷹尾「……」
エリス「ねぇ聞いてるのお!」
鷹尾「何故それをご存知で」
森「中也君を見れば分かるよ」
鷹尾「そうですか。
…では私と中也の間柄はボスに関係ございますか」
エリス「ねえ!」
森「どうだろうね。若者同士の話に首を突っ込むのは違う気もするけど
君達は同年齢であんなに仲良しだったからね。
太宰君が抜けてからの君達を見ていると
ボスとして心が痛む」
鷹尾「………」
森「A君は中也君が嫌いかい?」
鷹尾「…………好きか嫌いかで考えた事はありません」
エリス「A!」
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作者名:はまち x他1人 | 作成日時:2024年3月18日 2時