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第15話 ページ16
貴女side
中原「お前が大切なんだ。」
そう云った中也の真っ直ぐな瞳は
あの頃と何も変わらない
大切……
そんな感情
私にだってあった
中也を、太宰を、
私は大切に思っていた
だが大切なものとは儚く消える
それならば
私に大切なものなど
いらない…
鷹尾「…………他を当たれ」
中也はあの頃と変わらず私を見ているんだな
偶然にも歳が同じですぐひかれあった友だった頃を…
鷹尾「…私に大切なものはいらない」
中原「待て、A、」
私の手を掴もうとした中也の動きが止まる
中原「……くそ、」
鷹尾「…しばらくじっとしていろ。追いかけてくるな」
固まった中也に背を向け暗い廊下に足を進めた
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作者名:はまち x他1人 | 作成日時:2024年3月18日 2時