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｢そう聞いていた｣
リーマスの声は一段と冷たかった。
｢こいつはジェームズとリリーを殺した。今度は私をも殺そうとしてるんだ。……リーマス、助けておくれ…｣
こんなにスラスラと嘘をつけるなんて凄いな。この人は人として終わっていると思った。
｢少しの話がつくまでは、誰も君を殺しはしない｣
シリウスはピーターに向かって12年間の恨みを浴びせていた。
｢なんの事やら…何を話しているのやら…
リーマス、君は信じないだろう＿こんな馬鹿げた＿｣
｢はっきり言って、ピーター、なぜ無実の者が、十二年もネズミに身をやつして過ごしたいと思ったのかは、理解に苦しむ｣
ピーターは自分が無実だという主張をし続けて、挙句の果てには、シリウスは例のあの人のスパイだと言い出した。
・
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シリウスはハリーを見た。
｢信じてくれ、ハリー。私は決してジェームズやリリーを裏切ったことは無い。裏切るくらいなら、私は死を選ぶだろう。｣
ハリーはシリウスを信じた様子だ。良かった。
｢だめだ！シリウス＿＿わたしだ…ピーターだ……君の友達の…まさか君は……｣
｢私のローブは十分に汚れてしまった。この上お前の手で汚されたくはない｣
この人は、諦めるという言葉を知らないのだろうか。
｢リーマス！君は信じないだろうね……計画を変更したなら、シリウスは君に話した筈だろう？｣
｢ピーター、私をスパイだと疑ぐったら話さなかっただろうな シリウス、多分それで私に話してくれなかったのだろう？｣
｢すまない、リーマス｣
｢気にするな。我が友、パッドフット｣
｢一緒にこいつを殺るか？｣
｢ああ、そうしよう｣
シリウスの一言を聞いて黙ってられなかった。
『シリウス、約束が違う！だったら杖を返して。リーマス、シリウス、私はあなた達に殺人という罪を犯して欲しくない。こんなクズ野郎にそんなことをする価値なんてない。』
｢君はもしかしてA？……ああ、大きくなった……私は君の面倒を見たのだよ？……君は心優しい…A、お願いだ…私を守って…｣
ピーターは私の両手首を物凄い力で掴んだ。
『っ痛い、離して…』
手首を掴まれては魔法を思うように使えず、周りにも危険が及ぶと判断して、何も出来ずにいた。
するとリーマスとシリウスは私からピーターを引き離し、リーマスは私を守るように抱き寄せた。
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作者名：作者 | 作成日時：2022年3月14日 21時
