年上の婚約者【赤司征十郎】

年上の婚約者　１２。 ページ14

時を遡って・・・・・・


-赤司side-









・・・・・・・・いつか結婚して、
跡継ぎをつくらなければいけないことは分かっていた。








だが、こんなにも急に決まってしまうとは・・・。









俺が好きな女性を作らず、

その事をほったらかしていたのが
原因だろう。









それもそのはず、
この頃は新しい事業案が沢山出ていて

とても忙しかったのだ。









今、俺は社長室の前の廊下に居た。



さっきまで社長と・・・
父親と、それについての話をしていたからだ。









『婚約相手は用意した。
　だから、跡継ぎがいない、
　と言う事態だけは防げ。
　
　・・・・・・・分かっているな？
　
　“絶対”だ』






『はい・・・・・。
　分かりました、社長』







それが、社長室で行われた会話だった。




その後、婚約相手のプロフィールが
手っ取り早く渡された。

その時の社長の目は、失敗は許さない、
と、そう言っているようだった。









・・・・・・・・分かっていたんだ。

この家に生まれたときから、本当は。






自由な恋愛など、





・・・・・自由な結婚など許されないという事は。









だが、俺だって幸せな結婚生活を送りたいって、

そう、思うことくらいはある。








それも、半ば諦めていたが。









俺は、社長に貰ったプロフィールのようなものに
まだ目を通していなかったので、

一通り目を通すことにした。

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ラッキーカラー

あずきいろ

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デレデレな赤司君

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