【マギ】“最恐最悪の死神様”は何でも屋！

22話《企み》 ページ27

〜貴方side〜

……朱雀と楓を紹介してから朱雀の様子が可笑しい…

なんか……企んでいる？

その内容までは分からないんだけど……

『はぁ……』

「ため息なんてらしくないねぇ。どうしたのぉ？」

この口調は……

『紅覇ちゃん……？』

振り向くとやっぱり紅覇ちゃん。

覇「で、どうしたの？」

『いや……“朱雀”って子…いるでしょ？』

覇「あぁ……あの元気な子？ 僕あの子苦手なんだよねぇ。弱そうだし、無駄に元気すぎるし」

……朱雀が可哀想。それに……

『あの子、強いよ？』

覇「は？」

あの子……火は操れるもん。温度まで操られるから…とにかくヤバい。

『そういや楓も朱雀もなめられてたな……後で勝負させよ』

覇「なら僕楓とやるよ。あの子、気に入らないし」

おいおい……僕の従者二人を否定するの？

覇「……で、悩みは？」

あぁ……そういやそんな話だったね。

『いや……朱雀が何か企んでそうなんだよー』

覇「……まさか、Aちゃんを殺そうと…！？」

『ないない。あの子は僕に絶対の忠誠誓ってるし？』

それに、もう長い間一緒にいるもの。殺すならもう殺されてるわ。殺せないけど。

『なーんか……紅明関連なんだよねー』

でも、朱雀ってああいうの苦手だしなぁ……好きでもないか。なら安心ね。





ん？ 安心……？



あれ？ なんで僕さっき安心なんてしたの……？

覇「……なるほどねぇ。朱雀って良い子だねぇ」

『え？』

覇「僕も手伝おっかな」

『は？ 結局あの子何企んでんの！？』

覇「うーん……それは言えないなぁ。ま、そのうち分かるよ」

え……？ そのうち分かるの？

なら気長に待つか。急かしたって焦らしたって無駄だからね。“長く生きれば”分かることさ。

覇「……ま、とにかく炎兄にでも言いに行くか！ 勝負の件」

『……うん、そうだね』

楓は紅覇と勝負するとして……朱雀は誰にしよう？

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