〔 銀魂 〕シェアハウス、はじめます

Ep.23 ページ23

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｢ 同居人が帰って来ない？ ｣



先程の工作の時間で騒いでいた教室は静まり、
中庭から子供達の元気な声が聞こえる。

同僚と二人で道具の片付けを行う傍ら、つい相談してしまう。



｢ えっ、A先生って彼氏いたの？ ｣

｢ 彼氏って言うかその..何と言うか...はい.. ｣



曖昧に濁せば濁すほど、本題から逸れるわけで。
ぱっとしない答えに相手からの疑いの目が刺さるが、私の恋愛相談は珍しいのか楽しそうに話し続ける。



｢ キツい事言うけどそれってさ...浮気、だよね 」
｢ 話聞く限り匂うよ、女の影が ｣

｢ 多いのよねー！私達みたいな仕事人間の恋人って。｣
｢ "お前が構ってくれなかったから"なんて我儘な言い訳に過ぎないのよ！私が日中汗水垂らして働いてる中、自分は他の女のところで過ごしてたくせに！｣


｢ 他の女のところ...それなら良いんだけど.. ｣

｢ はぁ？！あんた何言ってんの！？ ｣



日本人離れした容姿。
面倒見も良く、コミュニケーション能力にも問題無い。

彼女の一つや二つ居たところで驚きはしないが、よく感じる怪我の気配に、どこか心此処に在らずな様子。


おかしい。


彼女と同棲や友達と遊んでいた...とにかく、何日も部屋を空けていた理由がそう言ったものであればいいんだけど。




｢ ちょっとねぇ！聞いてる？ ｣

｢ ｯご、ごめん.. なんだっけ..？ ｣



肩を叩かれ、ようやく話し続けていてくれたことに気付くが、呆れたような溜息。



｢ だから、連絡してみたらって。彼氏なんだから連絡先くらい知ってるんでしょ？ ｣

｢ それがえっと...知らないんです.. ｣

｢ はぁ！？ ｣



今考えてみれば、私が神威さんについて知っている事は、家事ができてご飯をよく食べると言う事だけ。連絡先すらしらない。

そんな相手から心配されても本当にただのお節介じゃないのか？



..いや、それでも___





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