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イノセントな笑顔 ページ5

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すっかり外は夜空が広がる。
何時間かぶりの自由にため息をつく私とは裏腹に、隣を歩く銀時はにやにやと、どこか楽しそう。


「...なによ。」
「攘夷活動の疑いかけられてるってのに真っ向から幕府否定するアホを見たからな。」



確かに、煽られたとは言えどムキになるような場面ではなかった。局長が公正にものを見られる人で、あの場を収めてくれなかったら今頃どうなっていたことか。しかし...



「本心なんだから仕方ないじゃない。...後悔だってしてないわ。」



決して自分の意見が全て正しいとは思っていない。だけど、あそこで黙っていたら今まで関わってきた人達が、松陽先生が、否定されたようで悔しかった。




「銀さーん!」



そう隣が呼ばれ顔を上げると、手を振り駆けてくるのは新八君と神楽ちゃん。



「よかった!2人とも保釈されたんですね!山崎さんから話を聞いたんです。なかなか帰ってこないし、心配してたんですよ?」
「だーかーら!銀さんはこいつとヅラのとばっちりだっての!」



「保釈」なんて随分犯罪者めいた用語をイノセントな笑顔で放つからなんともやるせなくなるが、心配で迎えにくるなんて相変わらずの愛され度だ。



「銀ちゃんはいつ豚箱ぶち込まれてもおかしくないアル。気にすんなヨ。」



新八君の言葉で顔に申し訳なさが浮かんでいたのか、神楽ちゃんは無邪気な表情で私の肩をぽんぽんと叩く。

愛されてるんだか見下されてるんだか。未だに万事屋のヒエラルキーが見えないが、家族水入らずを邪魔できない。そうでなくとも心配させてしまったのだし。


話の区切りに帰りを切り出そうとすると、私よりも先に新八君が口を開く。



「今日は鍋パーティーなんです。どうですか?朝日奈さんも一緒に。」
「私?いやいや流石に...。」
「もうお腹と背中がメンチ切りあってるネ。限界アル。」


ぐいっと手を引く神楽ちゃんは、気力のなさそうな顔でとんでもない力。



「ちょ、ちょっと!なに?なにこの流れ!?」



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NUTS Y(プロフ) - 素敵な話をありがとうございます!できれば続きを書いてほしいです (3月11日 16時) (レス) @page6 id: f725ce1dcf (このIDを非表示/違反報告)
いと(と)(プロフ) - すごい話が面白くて読みやすく、つい一気読みしてしまいました。また素敵なお話を更新してくださる日をまってます! (12月9日 8時) (レス) @page5 id: cba6bd506c (このIDを非表示/違反報告)
名無し18156号(プロフ) - すっと話が体に入ってくる感じ、すごく面白くて大好きです。続き待ってます。無理せず頑張ってください。 (12月3日 13時) (レス) id: 83faa383a3 (このIDを非表示/違反報告)
スマホ依存ウイルス対策教信者の猫 - ドキドキする感じだけど主人公が読んでいてイライラしないちょうどいい加減でよりスクロールしたくなる反応をしてくれるところがすごいなと思いました(?)。よくわからない文になったのですが、とにかくテンポが良くて好きです。無理しない程度に頑張ってください! (12月2日 23時) (レス) id: 8ecf60fb07 (このIDを非表示/違反報告)
読者 - ずっと泣きながら読みました、すごすぎます。大好きです (9月25日 1時) (レス) @page4 id: da146440ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:□白澤□ | 作成日時:2023年9月13日 6時

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