【文スト】無気力の高校生活

無気力第十九話 ページ21

誰かに見つかる事だけを恐れ、帰り道を歩いた。




沈黙が続き、雨音だけが響く。





静かだなぁ。






そう思っていたら、太宰さんは口を開いた。






「緊張してるのかい？」





『？いえ』





「そう…」



緊張とか無いな…。



そもそも、緊張する事柄が無い。



相合傘は照れるものなのでは。照れる…照れるって何だ。



「ねぇ」





其の一言で、私の思考が途切れた。





「Aちゃんは、恋愛とか興味有る？」




『…無いです』




恋愛か…。面倒臭いと思って、ずっと避けて来たな。







「私ね、好きな子が居るんだよ」





＿人人人人人人人＿
＞ 唐突な暴露 ＜
￣^Y^Y^Y^Y^Y￣



此れは流石にスルー出来ん。





『へぇ』



「意外？」




『…そんな事無いと思います。誰だって恋愛はするものですし』




「Aちゃんはしないの？」




『しないです』



「ふーん」



だって面倒臭i(以下略





「Aちゃん一応女の子だし、何か知ってたらアドバイスを…って思ったんだけど」




『…はぁ』



【一応】って素で云った？からかいとかじゃ無く？



まぁ、いいや。如何でもいい。





『アドバイス…【頑張れ？】』




「ッｗ…其れアドバイス？」



笑いを堪える太宰さん。



『…え？』




アドバイスって何だっけ。




「うん、まぁ頑張るけど…初めて聞いた。そんなアドバイス」



『デスヨネ』

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