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アルハイゼンに指定された通り後日また缶詰知識を売っているという店に出向いた。

店員がかなり個性的だと旅人からは聞いていたけど…。


「…まさかドリーだとは」

「あらまぁ!神柱様じゃありませんの!こちらのお客様とご一緒だなんて縁がありますわね」

「Aって人脈広いよね…」


ドリーはスメールの何でも屋であり、情報屋でもある。

神の缶詰知識等の情報を仕入れるならドリーは一番いい選択だと思う。

にしても仮にも教令院の書記官であるアルハイゼンがこの存在を黙認してるとは。

あんまり気にしてないのかな、ますます掴めない民だ。

奥の方でドリーに神の缶詰知識の居場所を聞くと、缶詰知識は今アフマルの目の者たちが持っているらしい。


「あ、アフマルの目の民…」

「A凄い変な顔してるよ」

「めっちゃ失礼じゃん旅人…」


アフマルの目の者たちはスカーレットキング信者の過激派で、ちょっと苦手。

血の気もあるからもし交渉するなら武力だろうなとげんなり。

約束通り情報は掴めたからアルハイゼンに伝えに行こうとなった。


「旅人、ちょっと待ってて。ドリー、パティサラと赤念の実をいくつか包んでほしい。なるべく品質の良い物を…」

「贈り物ですわね、かしこまりましたわ!」


指定されたモラを払うとドリーは素早く品物を包んでくれた。

僕はそれを鳥に変化させ、魈の所まで運ぶように述を施して大空へ飛ばした。


「お前って本当に魈が好きだよなぁ」

「好きじゃなきゃ番になんてならないよ」

「二人がお似合いなのは見ててわかるでしょパイモン」

「そうだけどよぉ…」


うにゃうにゃと言い吶るパイモンにちょっかいかけてやろうと悪戯心がわいた。


「なに、パイモン…もしかして僕達が羨ましいの?」

「違うぞ!それにオイラには旅人がいるぞ!」

「パイモン…!」

「…いちゃいちゃしないで貰っていい?」

「お前が始めたんだろ!」


パイモンをからかって遊んていたが、僕はドリーの言った言葉が頭から離れなかった。


「今まで見た事ない様な真っ赤な輝きを放っていましたの」


僕の記憶では缶詰知識は金色と緑色しかなかった筈。新しい部類でも増えたのだろうか。

知識とは最も恐ろしい物だ、過去にこの国が知識によってどれほど脅かされた事か。

やはりむやみに身体に取り込むべきではないだろう。

それを知っても尚欲と好奇心を満たす者がいるから悪巧みをする奴も増えるんだけどね。


「何にもないといいけど…」

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作者名: | 作成日時:2023年9月17日 22時

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