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２２. 使命 ページ23
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SIDE−千鶴
「雪村くん、風間くん。君たちも一緒に行ってくれるか。」
近藤さんにいきなりそんなことを言われた。
なんでも会津藩より長州制圧の為出陣せよ、と正式な要請が下ったらしい。
たしかに池田屋事件により平助くんや沖田さん、それに山南さんまでもが負傷してしまっている為、兵力が足りないのだろう。
「Aは分かるけど、千鶴を？」
私が疑問を口にする前に、代わりに平助くんが近藤さんに対して疑問を問うてくれた。
「伝令や負傷者の手当など、今は一人でも人手が欲しい。それは風間くんに対しても同じで、一緒に戦ってもらいたいんだ。」
「無理にとは言わん。行くか行かないかは自分で決めろ。」
「私＿..」
そこまで行って言い淀む。しかし＿
「行かせて頂きとうございます。是非我が命、新選組の為にお使い下さい。全身全霊を以ってして戦に臨むことをお誓い致します。」
Aさんは頭を深く下げながらそう言った。どうにも聞き慣れない言葉遣いだった。
なによりもの証拠に一番驚いているのは土方さんだ。
それを見て感化された私は＿
「私も..何かのお役に立てるなら行きます！」
「千鶴！A！俺たちの分もしっかり働いてこいよ！」
「お前に言われなくとも分かっている。」
平助くんの言葉にいち早く反応したのはAさんだった。
この二人は馬が合わないのかな..でも仲が悪いわけではなさそう...？
私も頑張らなくちゃ..！
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作者名：おさとう | 作成日時：2021年5月3日 18時
