11話：あの日 ページ14
その日の夕餉はいつもより静かだった。
静か過ぎた。
山南に抱えられながらやってきたAは
目元をこれでもかというほど腫らしてて
夕餉のあとで原田に水に浸けた手ぬぐいを渡されていた。
夕餉のあとはAは一番に広間を出て片付けを終わらせ
一目散に部屋にかけていった。
片付けの帰りに原田に手ぬぐいを渡された際に
「今日は誰と寝るんだ?」
と聞かれていたが
「誰とも寝ない。」
と一言だけ言って部屋に戻っていった。
・
・
・
(Aside)
あの日はいつも遊んでいる場所で遊んでいて
野良猫と会ったからしばらく遊んでだんけど
そろそろ暗くなるかと思ってさよならして家に戻った。
いつもどおりお母さんとお父さんは家に居て
私が帰ったときはちょうどご飯が出来上がっていた。
いつも通りいただきますして色々なお話して
ごちそうさまをしてから食器片付けた。
もう少しで寝ようかってなってたらいきなり玄関の扉を叩く音。
お父さんが
「誰だ」
って不機嫌そうに言いながら扉に近づく。
この時に言えばよかったんだ。
「出なくても良い。」
って。
「出ないほうが良い。」
って言ったら良かったんだ。
扉が叩かれたとき何故か嫌な予感がした。
こんな時間に訪ねてくる人なんてあまり居ないし
それに叩く音が激しすぎる。
近所の人なら声をかけながら叩くし
例え旅人だとしてもそんなに激しくは叩かない。
お父さんが扉を開けてからの事は早かった。
二人組の男が入ってきてお父さんを押し倒した。
お母さんは私を守るため私を抱きしめてくれた。
お父さんは起き上がって私たちを守るように二人組の前に立ち
近くに置いてあった護身用の刀を抜く。
お父さんの腕は確かではないけど
護身用としては全然間に合うって前に聞かされた。
でも今回は相手の方が上手だったみたい。
歯が立たないと分かったお父さんは私たちに
「逃げろ」
と叫んだ。
お母さんは悩んだ末、私を抱き上げ裏口から逃げ出した。
私はずっとお父さんのことを呼んでいた。
離れたところで様子を見ていると家の中から
お父さんと男二人が出てくるのが見えた。
お父さんは肩に怪我を負っているみたいだったけど
男の方も一人足に怪我を負っていた。
私が
「早く!」
と呼ぶと私の声に気付いた男一人が此方に向かって走ってきた。
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こよーて@読み専門(プロフ) - 雅さん» 有り難うございます！よければ続きもご覧になってください( ´ ▽ ` ) (2014年3月25日 0時) (
レス) id: a109a16510 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 初めまして！！雅といいますこの作品、とても気に入りました！！ (2014年3月24日 16時) (レス) id: 4f9fc378c8 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 終わってしまいました。泣あなたの作品大好きです。本当にありがとうです。 (2014年3月21日 13時) (レス) id: a4068e100d (このIDを非表示/違反報告)
練 白紅(プロフ) - お疲れ様です！とっても面白かったです！いきなりで、悪いですが、この作品の後(新撰組ができた後)の話を書いていただけないでしょうか？とっても気になります！他人任せですみません。 (2014年3月20日 22時) (レス) id: 583a18df1a (このIDを非表示/違反報告)
赤坂みりな(プロフ) - お疲れ様です！！よければ続きも書いていただきたいです！ (2014年3月20日 21時) (レス) id: 2758a0fac7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こよーて@読み専門 | 作成日時：2013年12月31日 9時
