七戦目。 ページ9
梢side
桂「梢さん、顔色悪いですよ?少し、休みますか??」
梢「あ、大丈夫です。」
桂「そうですか。無理はしないでくださいね」
桂さんが優しく笑ってくれた。
私はまた白髪の人が来るんじゃないか、と思うととても怖くなった。
高杉「あぁ?本当に大丈夫か?」
梢「はい^^」
高杉「にしても何で俺たちがあいつらの代わりを探しにここまで来ないけねぇんだよ・・・」
岡田「仕方ない。」
高杉「あぁ。つか鬼桜城達なんとも言えない死にかただったよなw」
な、そんな言い方ないじゃないですか?!
蛍さん達は私たちのために力を使ってくれたのに!!
その時ー・・・。
桂「危ない!!」
え・・・?
何かが空を切ったと思ったら私の頬にか摩っていた。生暖かいものが頬を伝う。
触れると、生暖かい正体は私自身の"血"だった。
高杉「な、何者だ!!」
高杉さんは反射的にすぐ近くの屋根を見た。
そこにいたのは、黒い忍者達だった。
ってことは、さっきの手裏剣・・・?
?「何者か・・・。名乗るほどの者ではない。」
落ち着いた高い声。多分、いや絶対女性だと思った。
高杉「良いから、答えろ!!!」
女性は溜め息をついてから名を言った。
?「仕方があるまい。そうだな、あたしは浅霧火鉢と名のっておこう。」
?「私は浅百合無涯だ。」
火鉢と名乗った女性は吸い込まれそうな赤と碧の瞳で私たちを見下ろした。
無涯と名乗った男性は金と緑の瞳で私たちを見下ろした。
火鉢「で、お前達は愚かな長州の者。」
愚か・・・?! 私の中で何かが切れた。
この人たちまでバカにするのはこの私が許さない!!
梢「さっきから、なんなのですか?!この人達は愚かな者ではありません!!!」
皆が目を開く。
火鉢「威勢の良い姫様だ。貴女は知らないのですか?彼らが人を殺めたことを。知らないわけないだろうな?何せ彼らと一緒にいたのだから。」
梢「・・・。」
私は何も言い返せなかった。
全て、知っているから。
無涯「全てはー・・・のために。」
火鉢「(ハァッとんだ無駄足だ。今日はここで失礼させてもらおう。行くぞ、無涯。」
無涯「あぁ。じゃあな愚か者さん?」
そう言って彼らは消えていった。
一体、誰なのー・・・?私たちのこと見透かしているようでー・・・。
私は考えながら、さっきより重い足を運んだ。
梢side終
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雛月のえる(プロフ) - ★紅葉☆くれは★さん» 紅葉さん!こんにちは!おめでとうございます!これからもよろしくお願い致します!本当にですか!?それは嬉しいです!これからも頑張って行きます! (2016年1月2日 23時) (レス) id: f0544b0ee0 (このIDを非表示/違反報告)
★紅葉☆くれは★(プロフ) - 雛月のえるさん» のえるさん!!こんにちは!そして、明けましておめでとうございます!私、雪花ノ蝶 セッカノチウでお世話になっています!紅葉です(≧∇≦)bのえるさんのお話、拝見しました!面白かったです!!引き続き、頑張って下さい! (2016年1月2日 23時) (レス) id: 57bf35a786 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 楽しみです。私も、作品書けるように頑張らないとね。 (2015年12月13日 22時) (レス) id: 648f4dff02 (このIDを非表示/違反報告)
雛月のえる(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» 有難う!これからも頑張ります! (2015年12月13日 22時) (レス) id: f0544b0ee0 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - こんばんは。新作ですねー。続き楽しみです。 (2015年12月13日 22時) (レス) id: 648f4dff02 (このIDを非表示/違反報告)
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