十四戦目。 ページ17
美桜「…何処からお話致しましょうか…」
何処からお話しようか、と表情を一瞬足りとも変えず迷う。
また少しの間沈黙に包まれる。
その時、沖田がゆっくりと話し掛けた。
沖田「そうだね。じゃあ、Aちゃんと美桜ちゃんの家族構成とかでも聞こうかな」
何と単純なスタートだろう。
それは沖田なりの気遣いだ。
何処から話そうか迷う彼女にタイミングをあげたのだ。
美桜「家族構成ですか…？分かりました。
私の家族は人間の母と狐の父。
そして、私と十御兄様でした。そして、
姉様は狐の母と鬼の父。そして、蛍お姉様です。そして、私と姉様の親両方とも長州の奴等に殺められ…私、姉様。蛍姉様、十御兄様と暮らし始めました」
沖田「そうだったんだ。」
美桜「はい。私の両親は長州の奴等に立てられない程力を奪われその挙句弱っている両親を無惨に斬り殺されました。
姉様の両親は長州の奴等に騙され、力を取られそして、動けないことを良い事に崖から落とされ殺められました」
なんと言う残酷なのだろう。
沖田は何も言わず涙した。
それと比べたら蛍や十はまだましだろうか。
でも、殺められたのは同じだ
沖田の瞳には長州への怒りが溢れていた。
沖田「辛いこと思い出させてごめんね」
美桜「私はもう……………」
「慣れた」て笑い飛ばして言いたいのに…。
思い出すと苦しくて悔しくて涙が止まらなかった。
姉様もただでさえ、悲しいのに…。
悔しい、悔しいよ！！
私の涙は溢れる一方で止まることは無かった
下を向いて唇を噛んで。
声を殺す
沖田はその姿を見て愛おしく思ったのか美桜を優しく抱き締めた。
まるで、子供をあやす様に
沖田「辛かったね…。僕の前くらいさ、無理に笑わなくて良いんだよ。泣きたい時は何時でも僕の所においで」
美桜の髪を撫でながら優しく言った。
美桜「…………うぅ…。うわぁーん！！」
ずっと苦しかった。親も大切でかげがえのない大好きな兄姉も殺められて。
こんな優しくて温かい言葉をくれた人はもういなくて。
こんな私じゃ駄目だ。
ねぇ、お母様、お父様、御兄様…。
私は強くなれるのですか……
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雛月のえる(プロフ) - ★紅葉☆くれは★さん» 紅葉さん！こんにちは！おめでとうございます！これからもよろしくお願い致します！本当にですか！？それは嬉しいです！これからも頑張って行きます！ (2016年1月2日 23時) (
レス) id: f0544b0ee0 (このIDを非表示/違反報告)
★紅葉☆くれは★(プロフ) - 雛月のえるさん» のえるさん！！こんにちは！そして、明けましておめでとうございます！私、雪花ノ蝶 ｾｯｶﾉﾁｳでお世話になっています！紅葉です(≧∇≦)bのえるさんのお話、拝見しました！面白かったです！！引き続き、頑張って下さい！ (2016年1月2日 23時) (レス) id: 57bf35a786 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 楽しみです。私も、作品書けるように頑張らないとね。 (2015年12月13日 22時) (レス) id: 648f4dff02 (このIDを非表示/違反報告)
雛月のえる(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» 有難う！これからも頑張ります！ (2015年12月13日 22時) (レス) id: f0544b0ee0 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - こんばんは。新作ですねー。続き楽しみです。 (2015年12月13日 22時) (レス) id: 648f4dff02 (このIDを非表示/違反報告)
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