【薄桜鬼】〜古の狐巫女達の使命〜

プロローグ。 ページ1

長州の都からかなり離れた小さな家の中で少女達の泣き叫ぶ声が全体に響く。

?「御姉様ぁ御兄様ぁ〜!!」

?「嫌ぁぁ〜・・・。」

二人は姉と兄だと呼ぶ者の手を力強く握った。

姉「二人とも泣かないで・・・笑いなさい・・・・」

?「御姉様・・・喋らないで・・・。本当は・・・(ｸﾞｽｯ」

姉「・・・ごめんなさいね・・・。先に逝くこ・・・とになっちゃ・・・たけど・・・。」

姉と呼ばれる少女は咳き込みながらも謝罪する。もう、体が限界みたいだ。

兄「お前等・・・俺達の・・・ため(ｹﾞﾎｯ・・・にも笑ってくれ・・・最後に・・・新撰組の奴等を"あいつ等"から守って・・・くれ・・・。俺達みたいに・・・戦争のために・・・力を使うんじゃねぇぞ・・・」

姉「私も・・・限界みたい・・・。二人とも・・・・"彼ら"に捕まらない・・・ようにね・・・。」

そう言って兄と姉は息を引きとった。

?「嫌ぁぁぁ〜御姉様、御兄様ぁぁ!!」

泣き叫んでも御姉様達は反応しない。
横にいる少女も狂ったように泣き叫ぶ。

憎め・・・。戦争のため御姉様達を力を使った者を・・・。
憎め・・・御姉様達を殺めた者達を・・・。
憎め・・・彼ら長州の奴等を!!!!

私達は御姉様が言ってた彼らを許さない!!

御姉様と御兄様、そして皆の仇は私達、狐巫女が打つ!!!
そして、御兄様と御姉様の『頼み』は私達が果たしてみせる。

少女達はその頼みを『使命』と心に聞かせた。

そして、少女達は新撰組を命に代えても守ることを強く決めたのだった。

それから、数日後、長州の者達が京に行ったという噂を聞いた少女達は彼らを追うため、姉達から受け継いだ刀を腰に刺し家を後にした。

この行動で少女達の運命の歯車が大きく揺らぐことになるー・・・・。

登場人物。→

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