薔薇を塗ろう ページ4
「うわぁぁぁ逃げろぉぉぉ!」
「アハハハ!誰も僕に手も足も出ないだろう!フフフッ……やっぱりルールを厳守する僕が一番正しいんだ。」
逃げ惑う寮生達を前に寮長は高笑いを上げた
あいつ本当に寮長かよ……
「おやめなさいローズハート君!ルールを守る君らしくもない!」
「リドル!もうやめろ!」
トレイ先輩と学園長が止めるが寮長は止まらない
それに追い打ちをかけるようにエースは言った
「おいお前!何でも自分の思い通りになる筈無いだろ!そうやってすぐ癇癪起こす所が赤ん坊だっつってんの!」
「今すぐ撤回しろ!串刺しにされたいのか!」
「やだね、絶対にしねぇ。」
「うぎぃぃぃ!」
「ガチでやばいって!お前ら逃げろ!」
普段おちゃらけているであろうケイト先輩がマジのトーンで避難を呼びかけていた
あれ?これやばのでは?
「し、しまった!ここで目隠し取る訳にもいかないし!」
『このマヌケ!馬鹿!』
「うわわ……庭中の薔薇の樹が全部浮き上がっていくんだゾ!」
「なんて大掛かりな魔法なんだ!まさかあれ全部突っ込んでくる気か!?」
「ラドル君!」
「ユウ!どうしよう今この状態で外したら視界いっぱいにハートが……でも外さないとまともに逃げられないどうしよう!」
「え!?ヤバいじゃん!」
「薔薇の樹よ!アイツを身体をバラバラにしてしまえー!」
「いけない!避けなさい!」
「っ!エース!」
「っ!?ラドルよせ!無茶だ!」
デュースの静止を振り切り僕は駆け出した
ハートアレルギーなんてどうでもいい
今は大事な友達の命を守る方が大事だ!
僕は目隠しに手をかけた
その時
ハラリ
カードが舞う様な音が聞こえて僕は止まった
「!?これは……」
「あ、れ……生きてる?何だこれ、トランプ?」
「薔薇の樹が全部トランプに変わった……これは!」
「リドル、もうやめろ。」
静止したのはトレイ先輩だった
「そうか
「うっそ!?そんなあり……!?チートじゃん!」
「くっ、首をはねろ!首をはねろったら!なんでトランプしか出てこないんだよぉ!」
寮長は必死に首をはねようとしていたがトランプがハラハラと落ちる音しか聞こえなかった
流石使い方次第でチートになる魔法
「リドルもうやめろ!これ以上はお前が孤立していくだけだ!皆の顔を見てみろ!」
周りからは寮長を恐れ、怯える声が数多と聞こえた
しかし寮長はそんな事は耳にもくれず、自らの魔法がトレイ先輩に破れた事に放心していた
40人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あんかけうどん(プロフ) - Aliceさん» 嬉しすぎる言葉をありがとうございます!ランドールはいいぞ……是非映画の方もご覧になってみてください。インク→ユニバーシティ→インクの順に見るのがおすすめです! (2021年12月25日 16時) (レス) id: 91a4551153 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - クリスマスに一気に読んでしまった、ランドールの魅力をこの小説で知れました、ありがとうございます! (2021年12月25日 14時) (レス) @page32 id: 31d32091d2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あんかけうどん | 作成日時:2021年12月16日 10時