癇癪 ページ3
「子供は親のトロフィーじゃねぇし、子供の出来が親の価値を決めるわけでもないでしょ。お前がそんなクソヤローなのは親のせいでもなんでもねーってたった今よーくわかったわ！この学園に来てから一年、お前の横暴さを注意してくれるダチの一人も作れなかったてめーのせいだ！」
「何を……言ってるんだ……」
そーだそーだ！
と心の中でペンライトを振る自分がいる
本当は悪い事だけどやらずにはいられない
「そりゃお前はガッチガチの教育ママにえっぐい育て方されてきたかもしんないけどさ。ママ、ママってそればっかかよ！自分では何も考えてねーじゃん！何が赤き支配者だ……お前は魔法が強いだけのただの赤ちゃんだ！」
「赤ちゃん……だって？この僕が……？何も知らない癖に……僕の事何も知らない癖に！」
「あー知らないね。知る訳ねぇだろ。あんな態度でわかると思うか？甘えてんじゃねーよ。」
「うるさいうるさいうるさい！黙れ！」
とうとう寮長は癇癪をあげはじめた
わー本当に赤ちゃんだ
エース、よくぞ言ってくれた……！
特大カップケーキ作るからな！
「お母様は正しいんだ！だから僕も絶対正しいんだ！」
「リドル、落ち着け！決闘はもう終わってる！」
支離滅裂な事を叫びだすとトレイ先輩が仲裁に入った
全く……僕でもあんな癇癪起こした事無いよ……
……
(お母様は正しい、か……)
【瑠璃、貴方はどうしていつもいつも二番手なの！どうして一番になれないのよ！この無能が！】
「っ……忘れてたのに最悪だ……！」
僕は忌むべき声に頭を抑えた
一番に固執して一番を強要してきた母の姿
……僕だって知りたいよ、一番のとり方なんて！
「新入生の言う通りだ！もううんざりなんだよぉ！」
パキッ
軽い音に顔を上げる
何があったかは見えないが、誰かが卵を投げつけたらしい
そしてとうとう寮長から乾いた笑い声が聞こえてきた
……あれ？何かヤバい予感が
「うんざりだって？うんざりなのは僕の方だ！何度首をはねても、どれだけ厳しくしてもお前達はルール違反を犯す。どいつもこいつも自分勝手な馬鹿ばっかり！いいだろう、名乗り出ないと言うなら全員連帯責任だ！まとめて首をはねてやる……
カチカチカチッと首輪がどんどんはめられていく音がする
……魔法封じも立派な魔法だったよね？
「ランドール、僕とっても嫌な予感がするんだけど……」
『多分ご明察だな、ブロットがどんどん魔法石に溜まってってる。このまま行けばオーバーブロッとする！』
ランドールの言葉に気が遠くなった
嘘だろおい
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あんかけうどん(プロフ) - Aliceさん» 嬉しすぎる言葉をありがとうございます！ランドールはいいぞ……是非映画の方もご覧になってみてください。インク→ユニバーシティ→インクの順に見るのがおすすめです！ (2021年12月25日 16時) (
レス) id: 91a4551153 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - クリスマスに一気に読んでしまった､ランドールの魅力をこの小説で知れました､ありがとうございます！ (2021年12月25日 14時) (レス) @page32 id: 31d32091d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんかけうどん | 作成日時：2021年12月16日 10時
