ぶん殴る ページ2
「この僕にダメージを与えた事は褒めてあげよう。でも所詮この程度だ。身の程を弁える事だね。全く……その程度の実力でよく僕に挑もうと思ったものだ。恥ずかしくないの？」
「あ"？」
思わずそんな声がでる
何だ今の言い方は
「落ち着けラドルここは他寮だ。変に首を突っ込むんじゃない。」
「トレイ先輩……」
しかし奴の減らず口は止まらなかった
「やっぱりルールを破る奴は何をやっても駄目……お母様の言う通りだ。」
「くっ、確かにルールは守るべきだ。でも無茶苦茶なルールを押し付けるのはただの横暴だ！」
「ハァ？ルールを破れば罰がある。そしてこの寮では僕がルールだ。だから僕が決めた事に従えない奴は首をはねられたって文句は言えないんだよ！」
「ルールだからって何してもいい訳じゃないでしょ！？」
ユウが叫んだのが聞こえた
その通りだ
ああ今すぐにでもあいつの顔面に一発食らわせてやりたい
『そうしろよ俺もムカついてきた。』
「駄目だよ……これ以上問題行動は起こせない……耐えなきゃ！」
「間違ってるかどうかも全部僕が決める事だ！そんな簡単なルールにも従えないなんて、君は一体どんな教育を受けてきたの？」
は？
おい待て
こいつは何を言おうとしている？
「どうせ大した魔法も使えない親から産まれて、この学校に入るまでろくな教育も受けられなかったんだろう。実に不憫だ。」
よりにもよって自分の過去を悔い、何よりも家族を大事にしているデュースにこのクソ野郎はいいやがった
あぁもう退学でもいい
今すぐこいつを殺さなきゃ気が収まらない！
「殺すっ……！」
「っ！？おいラドル待て！」
「ふざっっっけんなよ！」
バキッ
鈍い音に僕は魔法を練るのをやめた
「ぇ……。」
「げっ……寮長を殴った！？」
あまりに突然の事に僕は唖然としてしまった
声からして殴ったのはエースの様だった
「右ストレートが綺麗に顔面にヒットしたんだゾ！」
「エ、エース！？」
「よくやったエース！更にもう一発キメてやれ！」
「ラドル気持ちはわかるが頼むから落ち着いてくれ。」
「え？あ、ご、ごめんなさい！」
ここまできて漸く落ち着きを取り戻した
危ない危ない
視界ゼロで特大魔法を放つ所だった……
って何やってんだ僕は！
友達を貶されたからってやりすぎだ！
「あー、もういい。寮長とか決闘とかどうでもいいわ。」
「痛、え？僕殴られた？」
エースに殴られた事に彼は酷く混乱していた
無理もない
今まで絶対王政の下圧政を敷いてきて誰もそれに逆らったりしなかったのだ
反撃される
そんな考えに至らなかったんだろう
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あんかけうどん(プロフ) - Aliceさん» 嬉しすぎる言葉をありがとうございます！ランドールはいいぞ……是非映画の方もご覧になってみてください。インク→ユニバーシティ→インクの順に見るのがおすすめです！ (2021年12月25日 16時) (
レス) id: 91a4551153 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - クリスマスに一気に読んでしまった､ランドールの魅力をこの小説で知れました､ありがとうございます！ (2021年12月25日 14時) (レス) @page32 id: 31d32091d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんかけうどん | 作成日時：2021年12月16日 10時
