若様トーク ページ27
「若様には会わせん！帰れ！」
「えぇ……」
門前にてこの前「不敬！」と叫びまくっていた短髪くんに僕は道を阻まれていた
確か名前はセベク・ジグボルトだっけ……
「ドラコニア先輩に渡したらすぐ帰りますからぁ……」
「否！若様を驚かせるなどという不敬、若様が許しても僕が許さん。だいたい何なんだお前は！若様と仲良くなど身の程を知れ！」
「う……」
それを言われてしまえばぐうの音も出ない
そりゃ王様と一般人がお友達なんておかしな話だ
でも……
「僕はただドラコニア先輩に憧れてるだけなんです。」
「何？」
「ほら！ドラコニア先輩は魔法師の中でも五本指に入る実力者！それに見目麗しく博識でカリスマ性もある。ディアソムニア寮生を見てると思うんです。ドラコニア寮長は皆に愛され、敬われる立派な方なんだなって。だから憧れでもあるんです。それに単純にカッコいいし。」
「……」
これは本心だ
遠目からディアソムニアの集団をよく見かけるが皆ドラコニア寮長に憧れを抱き、尊敬していた
それが何だか羨ましかった
だから親しくなってそんな人になれる方法を知りたかった
ただそれだけで他意はなかったんだけどな……
「だから……親しくなれたらいいなっていう願望が先走っちゃって……ごめんなさい！身の程知らずに……やっぱりこれだけ置いて帰り……」
「貴様！」
「はいぃ！？」
突然叫ばれ僕は耳を塞ぐ
凄い爆音だった
耳がキーンってする
「中々見る目があるな！」
「へ？」
「そうだろうそうだろう若様は世界で一番かっこよくて美しく博識で立派なお方なのだ！全くそう言う事は早く言わないか！」
「は、はぁ……」
突然満面の笑みになる彼にキョトンとしてしまう
さっきまで殺気立ってたのに凄い変わり身だな……
「実は若様はまだ戻っておいででないんだ。それまでどうだ、若様語りでもしないか？シルバーは話してる最中寝てしまうし貴様とならば良い議論となるだろう。」
「い、いいよ！あ、そうだ。カップケーキ君にも作ってきたんだ。ほら、サーモンのカルパッチョカップケーキ！」
「なっ！？随分長い名前……え？カップケーキなのか？カルパッチョが？」
「いやー苦労したよ。何せ生物だから落とし込むのが大変で……」
「ほぉ、まぁ人間が作るものなど期待はしてないが……う、うまい！？」
「本当！？よかったぁ！」
「リリア様にもこの奇跡が起きれば……まぁよい。さぁ語ろうぞ！」
「うん！」
これでも本を沢山読んで調べている
ドラコニア先輩は既に幾つも偉業をなしているのだ
僕はそれらも踏まえてセベクと語り明かした
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あんかけうどん(プロフ) - Aliceさん» 嬉しすぎる言葉をありがとうございます！ランドールはいいぞ……是非映画の方もご覧になってみてください。インク→ユニバーシティ→インクの順に見るのがおすすめです！ (2021年12月25日 16時) (
レス) id: 91a4551153 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - クリスマスに一気に読んでしまった､ランドールの魅力をこの小説で知れました､ありがとうございます！ (2021年12月25日 14時) (レス) @page32 id: 31d32091d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんかけうどん | 作成日時：2021年12月16日 10時
