睡魔（ラドル&ランドールside） ページ47
「お腹いっぱい……」
「おー！そいつはよかった！」
たらふくごちそうを食べた僕は寝転がってウトウトしてしまった
ちょっと辛かったけど美味しかった
何とか食い顔を晒すのは阻止できたが常時魔法を使ってたせいで少し疲れたなぁ……
あーいけない……
このまま寝たらランドールが……
あぁくっそあいつウォーミングアップしてるよもう勘弁してやめてぇ……
「ジャミル先輩、何かやらかす前に僕お暇しますね。また虫騒動になっちゃ悪いし……」
「あぁそういえば……そうだな。気をつけて帰るんだぞ。」
「はい。」
「お、もう帰っちまうのか？なんなら泊まってってもいいんだぜ！」
「お気持ちはありがたいですが外泊届を出してないので。」
「そっかー。じゃあまた今度な！」
笑顔で別れを告げると僕は寮へ向かって歩きだした
ーーーーー
「夜食のスムージーが美味しい。」
『あんだけ食っといてまだ食うか。』
「君も知ってるだろ？この体食欲やばいんだよ。」
ヴィル先輩からもらったスムージーを飲みながら僕は魔導書に目を通していた
図書室から借りてきた物だ
NRCの図書室には読んだ事のない本も多く、つい夜ふかししてしまう
というかしたいんだけど……
「う"っ！」
まただ、凄い眠気が……
「ランドール、君、何かしてなぃ？」
『してないぞ。』
「じゃあこの眠気何〜……」
『体が悲鳴上げてんだろ。さっさと寝る事だな。』
「クソオォォォ……！」
机に突っ伏しながら僕は睡魔と戦う
まだだ、まだ半分も読めてないし寝る訳には……
「あ、無理、駄目ぇ……」
重い瞼にとうとう屈し、僕は深い眠りに落ちていった
ーーーーー
「ハッハー！俺様の時間がついにやってきた！」
前々から何となく気づいていたヴィルの呪い
スムージーなり、食堂の飲み物なりに混入させられている極小サプリメントをコイツは気づかず飲んでいる
混入させられている方が強い呪いがかかっているがスムージーの方は弱く、こうして運がいいと体を乗っ取れた
コイツは気づかず飲んでんだけどな
まぁ都合がいいとはこの事だ
「このままあの薬飲めばこいつをずっと眠らせられるんじゃねぇか？」
そんな事を呟きながら目玉型のサプリメントを手に取る
アズールの奴と契約して手に入れたこの薬
俺の策略とも知らないでまぁ箱入りな坊っちゃんな事だ
だがまだだ
まだその時じゃない……が
効果は半日だしなぁ
「……朝には効き目が切れるしな。先に俺が試してやるかな。久々に本来の姿で過ごしたい……」
俺はそう思いながら薬を一粒飲み夜の学園へ繰り出した
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あんかけうどん(プロフ) - Aliceさん» 嬉しすぎる言葉をありがとうございます！ランドールはいいぞ……是非映画の方もご覧になってみてください。インク→ユニバーシティ→インクの順に見るのがおすすめです！ (2021年12月25日 16時) (
レス) id: 91a4551153 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - クリスマスに一気に読んでしまった､ランドールの魅力をこの小説で知れました､ありがとうございます！ (2021年12月25日 14時) (レス) @page32 id: 31d32091d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんかけうどん | 作成日時：2021年12月16日 10時
