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魂の形 ページ35

「おっと、お喋りしている暇はありませんでした。入学式はもう始まってしまっていますよ。」

「えぇ!?」

どうして僕の入学時はこうもアクシデントばかり起こるんだ!
内心キレながらも僕は落ち着いた様子を保つ
学園長に魔法で勝てる訳がないし口喧嘩も自信がない

「さぁさぁ早く鏡の間に行きましょう。ほら貴方も!」

「あ……」

「うわぁちょっと学園長!」

「おや、どうしました?」

慌てている彼女の手を引く学園長を僕は引き留める
彼女は魔法も使えないのに入学出来るわけがない
完全に手違いだ

「彼女は実は異世界から来た子で……」

「君まで空間転移魔法の影響で記憶が混濁しているんですか?ジョークは後で聞きますからほら早く。」

「へ、あ〜!」

僕まで手を引かれて鏡の間に行く事になった
終始隣でランドールが「糞野郎」とか「かわれ!ぶち殺してやる!」と連呼していたがそれ所ではない
僕らは成す統べなく連行されていった

ーーーーー

ざわざわと騒がしい鏡の間
バンッと扉を学園長が開けば煌びやかな装飾の部屋がそこにはあった

「うわぁ〜……!」

パンフレットで見るより一層美しいその様に僕は開いた口がふさがらなかった

「ちょ、あんたは!」

後ろで声がして振り向くとそこにはヴィルさんがいた

「あ!ヴィ、ヴィルさん!?なんでここに!高学年なのはわかってましたけど今日は入学式ですよ!?」

「馬鹿ね、アタシは寮長なんだからここにいて当然でしょう。それよりあんたいったい全体何をして……」

「はいはい時間が圧してるんですからお喋りは後!ほら!寮分けができていないのは君達だけですよ。早く鏡の前へ。そうですね、まずはラドル君からお願いします。なんたって次席ですらからねぇ!きっとどこの寮でも活躍できるでしょう。」

「は、はい!」

思わぬ場所でヴィルさんと再開した事に驚く僕を置き去りに学園長はそう言って急かした
でもまさヴィルさんが寮長になってるとは……

『さっきから次席次席うるせぇ……!』

隣ではランドールがぶちギれていた

「確かに連呼してるけどまぁ優秀だからって事だよ。僕結構頑張ったし!」

『どうだかな……少なくとも俺は初見であいつが大嫌いだ。』

「あはは……」

わからなくもないけど今はしょうがない
僕は闇の鏡の前に立つ
闇の鏡は荘厳な顔で僕に問いかけてきた

「汝の名を告げよ。」

「ラドル・B・オークスです。」

「汝の魂の形は……」

そう言いかけて闇の鏡は顔を顰めた

(どうしたんだろう……)

「この者は……難しい」

「……はい?」

絞り出された言葉がそれだった

寮は→←いい感じのご挨拶



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あんかけうどん(プロフ) - あんぱんさん» ありがとうございます! (9月14日 22時) (レス) id: 8768b9e08b (このIDを非表示/違反報告)
あんぱん - ランドール好きなのでうれしいです! 面白かったです! (9月14日 22時) (レス) @page28 id: f2f05df21c (このIDを非表示/違反報告)
あんかけうどん(プロフ) - 竜の騎士さん» ありがとうございます!嬉しいです! (2021年12月10日 17時) (レス) id: 91a4551153 (このIDを非表示/違反報告)
竜の騎士 - はじめまして。最初から読んでみましたが、とても面白くてすぐにハマりました!更新楽しみにしています! (2021年12月10日 13時) (レス) id: 796a1a3707 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あんかけうどん | 作成日時:2021年11月25日 4時

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