温もり ページ28
「う……」
出来るだろうか
だがやらなければ今後もこいつは僕を乗っ取ろうとしてくるしそれよりかは……
『さぁ、どうする?のるか?』
「……どっちにしろこっちが不利だけどそっちのがマシそうだ。」
『よぉし。それでいい。』
僕が眉を潜めながら言えば満足そうにランドールは笑った
『まあだが世間体って奴は重要だ。お前がダメダメな評判じゃ俺が乗っ取った時に影響がでるからなぁ。だから良い事教えてやるよ。』
「え?」
『お前のユニーク魔法についてだ。』
ーーーーー
それから数ヵ月後
NRC試験を受けた僕とジャックに合格通知が届いた
「やった!合格だ!」
「俺もだ!よし、これで憧れのあの人と……」
ジャックも合格通知に目を輝かせていた
これで色々な魔法が勉強できる!
「ってお前また次席か。」
「あはは、まぁ名門校だしね。僕より上の人なんてざらにいるよ。」
「まぁそうだが……でも普通の学校での次席と名門校で次席じゃ訳も違うだろう。自身もて。」
「はー……ジャックの言葉が沁みるよぉ。」
「で、お前昨日は何時に寝たんだ?」
「え!?えーっと……」
言えない、魔法薬を炭酸で割ったかなり眠気に効く疑似エナジードリンク飲んで睡眠時間30分なんて!
「また夜更かしか。」
「あはは……」
「寝ろ!」
「あわわ、ごめんって!大丈夫だよ!お迎えの馬車が来たら否応なしに寝かせられるでしょ?」
NRCに受かるとお迎えの黒い馬車が生徒を棺に入れて乗せていってくれるそうでその時は皆眠りに落ちるので僕はその時寝ればいいと思っている
時間が惜しいし!
「大丈夫、荷造りしたら寝るから。」
「本当だろうな……」
「本当本当!ほら、これから長期休みに入るしさ!その間は休めるよ。」
「はぁ……約束だからな。1日せめて6時間は睡眠をとれ。」
「わかったってば。」
顔を見合わせ僕らはクスッと笑う
ようやく夢が叶ったんだ
ウキウキで帰宅すると母さんが抱きついてきた
「お帰りなさいラドル〜!」
「わわ、母さんちょっと!」
年頃の息子によくもまぁこんな恥ずかしい事……
いや嬉しいけどさ
「合格したんだって?おめでとう!」
「う、うん。母さんが支えてくれたお影だよ。今までいっぱい迷惑かけてごめんね。きっと立派になって帰るから楽しみにしてて?」
「んまぁ!フフ、やっぱりラドルは自慢の息子だわ!」
そう言われて僕は嬉しくて頬を染めた、ギュッと抱き締め返す
あぁ、暖かいな
前世じゃ絶対できなかった事が今はできている
(幸せだなぁ……)
僕は心からそう思った
78人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あんかけうどん(プロフ) - あんぱんさん» ありがとうございます! (9月14日 22時) (レス) id: 8768b9e08b (このIDを非表示/違反報告)
あんぱん - ランドール好きなのでうれしいです! 面白かったです! (9月14日 22時) (レス) @page28 id: f2f05df21c (このIDを非表示/違反報告)
あんかけうどん(プロフ) - 竜の騎士さん» ありがとうございます!嬉しいです! (2021年12月10日 17時) (レス) id: 91a4551153 (このIDを非表示/違反報告)
竜の騎士 - はじめまして。最初から読んでみましたが、とても面白くてすぐにハマりました!更新楽しみにしています! (2021年12月10日 13時) (レス) id: 796a1a3707 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あんかけうどん | 作成日時:2021年11月25日 4時