取引 ページ27
「それじゃあ僕が君と同じ状態になった時僕もそれできるんじゃ……」
そういうと痛みがピタッと止まった
『……は？』
「いやだって君が表に出てた時も魂付近に僕がいたから僕は君から体を取り返せた。つまり君が表に出ている間今の君の状態に僕がなるんだ。だから無理矢理表に出た時僕は君の魂を握り潰してやれる。それでも無理に僕から体を奪う？」
そう言うとランドールは一番下の膝から崩れ落ち、床でのたうち回った
『くっそぉぉぉ！うっそだろ！？テメェがまだ園にすら通ってない時から考えてた作戦がぁぁぁ！』
「というかもっと早くできなかったの？」
『馬鹿が！あんまり魂に負荷をかけると俺の魂までおじゃんになんだよ察しろ！』
「へー……」
『へー……っておま、ハッ！』
「また余計な事喋ったね。」
『くっそがぁ！』
クスクス笑う僕にランドールは悔しげに睨んでくる
「そう気を落とさないでよ。大丈夫うまくやれるよ！」
『黙れこのへなちょこ野郎が！大体いつもあの狼に助けられてばっかじゃねぇか。』
「う"……」
『ったく情けねぇ。そんなんで名門校に受かるわけ……名門？名門……くく、そうだ、よぉし。いい考えが浮かんだよ。』
途端あのねっとりした悪巧み声になった
「言っとくがお前の作戦なんかには乗らないぞ。ぜっっったいに！」
『まぁ聞いてからでも遅くはないだろ？聞けって。まず最初にだ。俺はお前の体を無理矢理乗っ取ろうとするのはやめる。』
「何？」
『そしてお前は進学後、そこで思うように過ごすといい。』
「……裏があるな？」
『裏なんてとんでもない。だが、もしもだ。今回のように襲われる事があったらお前は太刀打ちできるか？』
「し、してやるさ！」
『ハッハ！どうだかなぁ？確かにNRCは名門校だ。だがその代わり、なんでも協調性のあまりとれない問題児も多いと聞く。』
「な、どこでそんな事聞いたんだ？僕はそんな事知らないぞ！」
『ヒント、お前が寝てる時。』
「勝手に乗っ取ってたのか！？道理で最近寝付きが悪かった……」
『いや睡眠時間3時間じゃまともに寝付ける訳ねぇだろ。まぁ確かに乗っ取ってかるーく情報を集めたって訳。』
クスクス笑うランドールに僕は身構える
「何が言いたい。」
『もしもお前がピンチに陥った時俺がお前を助け出て来てやる。』
「は？」
『だがしかしだ。その分俺の魂にお前の魂が呑まれて結果お前の体は俺の物に近づいていく。精神が弱っても同じだ。お前が俺に勝つ為には自分で何とか出来るようにならなきゃいけないが……無理矢理乗っ取られるよりかはマシだと思うぞ？』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 78人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あんかけうどん(プロフ) - あんぱんさん» ありがとうございます！ (9月14日 22時) (
レス) id: 8768b9e08b (このIDを非表示/違反報告)
あんぱん - ランドール好きなのでうれしいです！ 面白かったです！ (9月14日 22時) (レス) @page28 id: f2f05df21c (このIDを非表示/違反報告)
あんかけうどん(プロフ) - 竜の騎士さん» ありがとうございます！嬉しいです！ (2021年12月10日 17時) (レス) id: 91a4551153 (このIDを非表示/違反報告)
竜の騎士 - はじめまして。最初から読んでみましたが、とても面白くてすぐにハマりました！更新楽しみにしています！ (2021年12月10日 13時) (レス) id: 796a1a3707 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あんかけうどん | 作成日時：2021年11月25日 4時
