何故いるんだ ページ25
数日後
ジャックがクラスメイトにボコボコにされていた件については後日話し合いを設けた結果双方悪かったと言う事で事なきを得た
不満はあるが仕方がない
大事になる事の方がよっぽど嫌だ
もうこれ以上大切な人に傷ついてほしくない
聞けば自分だけならまだしもジャックにまで手を出そうとしたらしい
どうかしている
ジャックは気にしなくていいと言ってくれたけど……
「はぁ……しかしまさかこんな事になるなんて……」
僕の方は異常の理由がようやくわかった
もやもやしていた記憶の霧が晴れ、思い出した
僕はディズニーが大好きだった
地獄のような生活の中での唯一の心の支え
子供向けで世界から認められているから親が許してくれていたアニメの数々
そしてこの世界の偉人や遺物はそのアニメに出てきたキャラクター達そっくりだった
でも世界観は繋がっていない筈だ
いったい何故……？
そう思うとこの世界がより不思議に思えた
が、そんな事よりも僕は早急に対処しなければいけない事態に見舞われている
『おい、俺に体を寄越せ。』
「いやだ！」
僕の目の前で上から目線にそう言う紫のトカゲを僕はキッと睨み付けていた
間違いない
彼はランドール・ボックスだ
モンスターズ・インクの悪役で万年二位のひねくれ者
主人公達への嫉妬心から黒幕の社長の悪巧みに荷担して最後はドアの向こうへ追放処分にされた少し同情してしまうそんな悪者
そして今確かに目の前で彼は僕の体を奪おうとしている
『もういじめられるのも貶されるのも嫌だろ？俺ならうまくやれる。お前は俺の中で心安らかに寝てればいいんだ。』
「お断りだ！何が悲しくて友達に手を出そうとしたお前に手綱を手放さなきゃならないんだ！お断りだね！」
倉庫に入ったあの時僕は気絶した
気づけば近くで煌々と紫色と薄紫色の炎がゆらゆら揺れ輝いていた
そんな中でジャックの声が魂から聞こえてきて覗き込んで見れば自分がジャックに魔法を放とうとしていたんだからビックリだ
駄目だ！と叫んで手を突っ込んだら途端に彼が苦しみだして気づいたらジャックの腕に抱かれていたんだ
「お前、ランドールだろ。なんで僕の中にいるんだ？」
『あん？なんで俺の名前を知ってる？まさか前世での知り合いか？』
「い、いや、そういう訳じゃ……」
言える訳ないよなぁアニメで見てましただなんて
信じて貰える訳ないし彼のひねくれた沸点の低さも知っている
僕は言葉を間違えたと焦った
が、僕の予想とは裏腹にランドールの反応は意外な物だった
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あんかけうどん(プロフ) - あんぱんさん» ありがとうございます！ (9月14日 22時) (
レス) id: 8768b9e08b (このIDを非表示/違反報告)
あんぱん - ランドール好きなのでうれしいです！ 面白かったです！ (9月14日 22時) (レス) @page28 id: f2f05df21c (このIDを非表示/違反報告)
あんかけうどん(プロフ) - 竜の騎士さん» ありがとうございます！嬉しいです！ (2021年12月10日 17時) (レス) id: 91a4551153 (このIDを非表示/違反報告)
竜の騎士 - はじめまして。最初から読んでみましたが、とても面白くてすぐにハマりました！更新楽しみにしています！ (2021年12月10日 13時) (レス) id: 796a1a3707 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんかけうどん | 作成日時：2021年11月25日 4時
