ランドールの魂を宿した僕は転生者（twst男 not監督生）

まぬけ共が（ラドル&ジャックside） ページ23

「変な姿のお前がいられるとこっちは気が気じゃないんだよ。大体変な話だ。お前みたい奴が成績も運動神経も良くて先生から気に入られてるなんておかしい！……お前、家が調達屋だったよな？採った物で作った薬で周りをおかしくしてるんだろ！そうでなきゃお前みたいな変な奴が俺達より優秀だなんて考えられない！」

とんだ妬みだ
俺の本当の姿がトカゲだとわかって上げ足取りするみたいに妬んでいる
一位になった生徒とかはもてはやしてる癖に
まぁ丁度いい立ち位置だよな

「だからこいつにもそう言って付き合いを考えた方がいいって助言してやったらキレて喧嘩になって……ちょっとムカついたからやり過ぎたんだよ。」

「でも元はと言えばお前が悪いだぞ！俺達は悪くない！」

口々に言い訳を述べる下衆
その時血を流してうなだれていたジャックが起き上がった

「テ、メェらぁ……」

「！ジャック……」

「うるせぇお前は黙ってろ！」

「がっ！？」

立ち上がろうとした所を下衆が突き飛ばした
まだ態勢の整っていなかったジャックは派手にぶっ飛んだ

そこで何かがキレてしまった

『許せねぇ、許せねぇよなぁ？』

許せない

『お前をバカにした挙げ句のこれだ。黙って見てるのはもう仕舞いにしようぜ？』

そうだ、僕、いや俺は

『俺をバカにする奴にはとっておきを食らわせてやれ。』

憎い
イラつく
このまぬけ共が
もう我慢なんざ懲り懲りだ
馬鹿にされるのはもうおしまい
今この手で、手に入れたこの力で

『さぁ、全てを俺に委ねろ。』

こいつらまとめて俺の前にひれ伏させてやる
俺は魔法石を握りしめながら口角を上げた

ーーーーー

「う……」

何か物音がして目が覚めた
俺は何を？
確かラドルのクラスの奴があいつと付き合うのはもうやめろって舐めた口きいてきたからぶん殴ってから乱闘になって……
そうだ、廃倉庫にぶちこまれて拘 束されてひたすらサンドバッグにされてたんだ……
痛む体を抑えながら起き上がる

(くそっ……俺とした事が……ラドルの奴何かされてなけりゃいい、が……は？)

一瞬頭がフリーズする
目の前の光景を理解できない
何だ、俺はまだ夢でも見てるのか？
いや体が痛いから夢じゃない
だがこれは……

「が、は、たずけ、ゆるぢで……」

「はぁ？今更何言ってんだよ、えぇ？許すわけねぇだろうがよぉ！」

「ギャア！？」

「こりゃあ愉快だ。流石俺の体だ。優秀なのは変わらないらしい。恐ろしいか？恐ろしいだろうなぁ？アッハッハ！」

ねっとりとした下卑た声で嘲りながらトカゲの姿を隠すこともなくラドルはクラスメイトを血祭りに上げていた

誰だ（ジャックside）→←おかしい

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す