おかしい ページ22
どうにも体と頭の調子がおかしい
まず最近ハートを見ると無性にぶっ壊したくなるようになった
前までは特に気にしてなかったのにハートを見ると鳥肌がたち、壊したくて堪らなくなる
母さんに本当になにも医者から聞いていないのか聞くと脳にダメージが入ったので異常はないけど今後何かしら後遺症がみられるかもしれないと言われたそうだ
隠さずに言っといて欲しかった
そしてもう一つは変な夢を見る事だ
何かどこかで見た事がある夢
しかし夢から覚めたら覚えていない
それでも身体中から吹き出る汗と無意識に噛んだのか唇からは血が垂れているのを見ると悪夢である事は間違いないようだ
「僕どうしちゃったんだろうな……」
はぁ……と放課後の廊下を歩きながらため息をつき、トイレへ向かう
ジャックは心配してトイレまでついて来てくれようとしたが、連れションは何か恥ずかしいのでやんわり断った
本人は不服そうだったけど仕方ない
「さっさと済ませてジャックの所に戻ろう。」
早々とようをたした僕はジャックの元に急いだ
この間に何かあったら大変だからね
「ジャックお待たせ!そう言えばこの前のコンポートのお礼に……あれ?」
待ち合わせ場所に行くもジャックの姿がない
さっきまでここで待ってるからなとむくれた顔してたのに
「おかしいな……場所間違えたかな?それともどこか別の場所に?でもそれなら連絡くれる筈だし……」
辺りを見渡しながら歩いていると近くの倉庫からジャックの声がした
「……!あれは廃倉庫の筈……どうして?」
嫌な予感がした
僕は全速力でそこまで向かうと扉を開けようとした
が、鍵がかかっており開かない
「っ、鍵がかかってるのか……」
扉を壊すか?
いや、でもここは一応学校の備品……
『目的の為に手段なんて選んでいられるか。』
「え。」
気づけば扉をファイアショットで焼き壊していた
(何……今の……)
しかしそんな事を考える間もなくその先に見えた光景に僕は絶句した
壁にもたれて服も綺麗な髪もボロボロ
そんな姿にされたジャックがそこにはいた
下衆なクラスメイト達の手によって
「ジャッ……ク……?」
「なっ、ラドル!?どうしてここが……」
「おいどうすんだ先公にバレたら……」
僕に驚くクラスメイト達
背筋が凍った
胸の内から沸々と怒りが湧く
何故ジャックがこんな目にあっているのか
「何、してるの、ジャックに、何したの……?」
僕は聞いた
「はぁ!?う、うるせぇな……!お前が悪いんだぞ!ジャックと仲良くして自分の身を固めやがって!迷惑なんだよお前は!」
下衆は話し出した
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あんかけうどん(プロフ) - あんぱんさん» ありがとうございます! (9月14日 22時) (レス) id: 8768b9e08b (このIDを非表示/違反報告)
あんぱん - ランドール好きなのでうれしいです! 面白かったです! (9月14日 22時) (レス) @page28 id: f2f05df21c (このIDを非表示/違反報告)
あんかけうどん(プロフ) - 竜の騎士さん» ありがとうございます!嬉しいです! (2021年12月10日 17時) (レス) id: 91a4551153 (このIDを非表示/違反報告)
竜の騎士 - はじめまして。最初から読んでみましたが、とても面白くてすぐにハマりました!更新楽しみにしています! (2021年12月10日 13時) (レス) id: 796a1a3707 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あんかけうどん | 作成日時:2021年11月25日 4時