馬鹿野郎（ジャック&noside） ページ17
「ねぇ、僕って劣等種なの？だから一番になれないの？天才じゃないから努力しても結局無駄なの？もう僕わからないよ……！この姿皆に知られたらきっと嫌われる。気持ち悪いって言われるんだ……！ジャックも本当はそう思ってるんでしょ！？聞いたよ！僕の事助けてくれたって……その時見たよね。僕はこの身体を嫌いな訳じゃないよ。でも、この身体を見られて、気味悪がられて、皆が離れていくのが怖いんだ……でも、君が、大好きな友達の君が、気持ち悪いって、言うなら、僕は、君から……」
「ふざけんなっ！」
「っ！」
気づけば怒鳴っていた
ラドルから紡がれるその言葉を今すぐにでも止めたかった
そんな言葉聞きたくなかったから
「俺は、俺はなぁ……お前がどんな姿だろうがどうだっていいんだよ……それに何が劣等種だ……何が天才だ……いいか！俺はお前の努力家で根性ある所が好きなんだよ！一緒にいて誇らしいと思う！なのに今のお前はなんだ！阿呆に言われた事が全てみたいに思いやがって……！いいか、俺が好きなお前をお前自身が傷つけるなら俺はお前を殴るぞ！誰であろうとお前を馬鹿にする奴は許さねぇ！それに周りの事なんか気にすんな。何かあったらすぐに俺を呼べ。お前を傷つける奴等は俺が叩きのめしてやる。だからもう傷つけるな。頼む……」
気づけば俺も泣いていた
あんな頭空っぽな阿呆に傷つけられ、こんな姿を晒させた要因に気づけず守れなかった自分が悔しかった
ラドルはまだ泣いていたが少しぽかんとするとすぐに顔を歪めて俺に抱きついた
「……少しこのままでいさせて。あと僕のこの姿世辞無しにどう思う？」
「かっこいいと思うぞ。素早そうだし手が四つだとなにかと便利なんじゃね？足は呼ぶんかもしれねえけど。」
「そっかぁ。」
他愛ないそんな会話を始め、俺はほっとした
よかった、いつものラドルだ
にしてもこいつはどうしてそんなに周りの評価を気にするのだろう
エレメンタリースクール時代の、ミドルスクールの二年間もちょっとした嫌がらせが起きそうになっても軽く対処できていた
評価に執着する理由が今一わからない
それだけが気がかりだった
ーーーーー
「お母さん、少しよろしいですか？」
「はい？」
一方その頃ラドルの母は一人医者に呼び出され、先程の診察室に戻ってきていた
「実はお子さんの身体で少し気になる事が……」
「えっ？」
「それも心臓部、いや、魂に問題がありまして……」
魔法レントゲンではその人物の魂を色や形で視認することができる
見せられたラドルの魂のレントゲン写真には紫色の別の魂が半分重なっていた
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あんかけうどん(プロフ) - あんぱんさん» ありがとうございます！ (9月14日 22時) (
レス) id: 8768b9e08b (このIDを非表示/違反報告)
あんぱん - ランドール好きなのでうれしいです！ 面白かったです！ (9月14日 22時) (レス) @page28 id: f2f05df21c (このIDを非表示/違反報告)
あんかけうどん(プロフ) - 竜の騎士さん» ありがとうございます！嬉しいです！ (2021年12月10日 17時) (レス) id: 91a4551153 (このIDを非表示/違反報告)
竜の騎士 - はじめまして。最初から読んでみましたが、とても面白くてすぐにハマりました！更新楽しみにしています！ (2021年12月10日 13時) (レス) id: 796a1a3707 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんかけうどん | 作成日時：2021年11月25日 4時
