ランドールの魂を宿した僕は転生者（twst男 not監督生）

夢 ページ18

周りから酷い視線を感じる
ブーイングも聞こえる
なんだ？
僕とうとう頭おかしくなった？
キョロキョロ辺りを見渡してみればうつったのは自分の手足
……は？
ハート柄！？
何だよこれ！何の罰ゲームだ！
目の前には図体の良いモンスター達
そして大勢の観客
なんだ？
何なんだ？

「ハート！？」

「何やってくれてんだお前！」

あぁそうだこの人達はサークルに誘ってくれた先輩達だ……
しかも超優秀な……
そんな中大事な大会で『俺』は赤っ恥をかいたんだ
あぁくそっ、そんな目で俺を見るな
チラと横目に見えたのは仲間と称賛しあう青いモンスター
あぁくそっ、あいつが邪魔さえしなければ俺は……！

『二度とお前には負けないぞxxxx覚えとけ……』

ーーーーー

「てかなんであんなとこによりにもよってハート柄のマットレスなんざ敷いてあんだ畜生が！」

……ん？
今なんかとんでもない罵声を吐いて飛び起きた気がするんだが気のせいかな
見ると看護師さんが腰を抜かしている

「えっと……大丈夫ですか？」

「あなたが大丈夫ですか？」

あぁどうやら何かやらかしたらしい
何かとてつもない悪夢を見た気がするんだけどそのせいかなぁ？
えっと確か僕はクソ野郎共にボコボコにされたあげく醜態をネットに晒されて入院する破目にもなって……
待った、またなんか思考がおかしい気がする
一旦落ち着こう

「ラドル、見舞いに来た……なんかあったか？」

「あ、ジャック。」

声の先を見るとジャックがコンポート片手に立っていた
これ幸いと思ったのか看護師は愛想笑いを浮かべて全速力で逃げていった
マジで何したんだろう僕は

「調子はどうだ？」

「うん大丈夫。心配してくれてありがとう。昨日はごめんね。みっともない姿見せちゃって。何かね、今まで頑張ってきたのにそれを全て否定された気がしてさ。もうなんか全部嫌になっちゃったんだ。あ、でも今は大丈夫だよ！本当に。」

そう言えばジャックはため息をついて困ったように笑った
安心……してくれたのかな

「まぁ信じるぜ、一応は。話ならいつでも聞いてやるから何か吐き出したかったらいつでも言えよ。……ところでさっきのあれはなんだ。」

「あぁ、さっきの看護師さんの事？僕も寝起き直後を覚えてないから何とも……何か知らないけどさっき何かして看護師さんを怖がらせたみたいなんだ。気づいたら腰抜かしてたよ。でもおかしいよね。僕ベッドから降りてないのに。もしかして後遺症で魔法が暴発したのかな？」

「かもな。一応医者にも伝えとけよ。」

全くもって不思議な話だ
僕はコンポートを一口食べながら首を傾げた

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