置いてかれちまうって思ってすげぇ寂しかったし。 ページ7
ドアが閉まると、話が終わったのを察したAが、またヒソカの腕の中で暴れ始めた。
ヒソカはスッと手を離す。
A) ハァ お前、急に力入れんなよ、苦しいだろ!
何の話してたのか知らねーけどさ!
ヒソ) あぁ、ごめんね♦
…ボク、今からシャワー浴びるけどAも一緒に入るかい?
A) いや、いいよ。俺、もうそんな歳じゃねーし!
ヒソ) そう、残念❤
_
A) あー、暇だな。
ヒソカがあがってくるまで暇なAはベッドに寝そべり、今まで教わってきた念を思い出すことにした。
A) (纏、絶、練、発。今のところ俺が教わってるのは練の応用の凝、まで。凝と同じ要領で目以外にもオーラを集中させることは出来そうだよな。)
Aは試しに練をしてそのオーラを手に集める。
一気に自分の拳に力が漲り、Aの好奇心がくすぐられた。
A) っく。ハァ (まぁ慣れるまでは長くは持たないかもだけど凝の時よりは楽にできたな。)
…。(…大体、目にオーラを集中させるのって、結構イメージわかないよなー。)
そんな頻繁に人睨まねぇしな(ボソッ)
Aがゴロゴロと転がりながらそんなことを考えているうちに、いつの間にか水の音は止まり、風呂からヒソカがあがってきた。
そして、タオルをAに手渡す。
ヒソ) 今日、頑張ったご褒美に、拭いてくれるかい?
ヒソカは妖艶に笑いかける。
Aはヒソカの意外な行動に面食らって一瞬状況を理解できなかった。
が、理解すると楽しそうに笑った。
A) 全く、ヒソカはガキだな!ほら、座れ!
ヒソカをAの前に座らせると、ヒソカの頭をワシワシと拭き始めた。
決して上手とは言えない少し乱暴な拭き方に、ヒソカはどこか心地良さを感じた。
A) そうだなぁ。お前は頑張ってたって言うより遊んでた、だろ?…本当に、お前の腕が取れた時はどうしようかと思ったんだぞ!?
ヒソ) クク 心配してくれたのかい?
A) そりゃするだろ!お前にはまだ教わりたいことが沢山あるし、大事な友達だ。生きてて欲しいと思うのが自然だろ?
ヒソ) そう、それはごめんね♠でも、楽しめただろ?
ヒソカの問に、Aがぐぅ、と唸る。図星だった。
A) 確かにすっげぇ楽しかったし、ワクワクした!俺もあんな戦いがしてみたいってな。
…けど、あんま無茶すんなよ。。置いてかれちまうって思ってすげぇ寂しかったし。
Aの声が段々小さくなり、髪を拭く手が止まる。
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作者名:シロ | 作成日時:2020年1月16日 11時