(なんだ?俺が聞いちゃまずい話なのか?) ページ6
?) うん。もう仕事は終わったしね。
A) 仕事?
?) あのバカの腕、治してあげたの。
そう言ってヒソカを指さす。
Aはそれを聞いてやっと本来の目的を思い出した。ヒソカの腕に近寄る。
A) え、腕、ほんとだ!?完全に切れてたのに、治せるのか?!すっげぇ!!
Aはヒソカの腕をペタペタと触りながら感動する。そして、女の方を向いて微笑んだ。
A) ありがとうな!!お前は良い奴なんだな!
女はヒソカの腕が治ったのを自分の事のように喜ぶ目の前の綺麗な少年に、少し呆気にとられる。
?) …あんた、ヒソカには勿体ないよ。そいつ、ただの変態だし。とっとと離れた方が幸せだよ。
A) そうか?確かにヒソカはたまに変なやつだが、一緒にいて退屈したことは無いぞ!!
面白いし強いし、良い奴だ!今だって俺に念を教えてくれてるしな!
Aがヒソカの方を見上げると、ヒソカも笑顔で微笑み返した。
女がその言葉にピクッと反応する。
?) そいつに、念を…?そういや、あんたさっきからずっと纏の状態だね。
女はマジマジと興味深そうにAを見つめ始めた。
?) …へー。(そういやこの子の顔、どっかで見たことあるような気が…)…あんた、名前は?
A) ? あぁ、俺はAだ!ヒソカの友達だ!
?) (! 名前もどっかで…?)…あたしはマチ。
ヒソカとはただの仕事仲間。あ!!そーだ。
ヒソカ、あんたに肝心の用事。
伝令(メッセージ)の変更よ。
その言葉に今まで黙っていたヒソカが反応する。
Aを自分側に向かせ、抱き寄せる。
そして、素早くAの耳を塞いだ。
Aは混乱して、ヒソカの手を離そうとするがヒソカは頑として離さない。
A) ?(なんだ?俺が聞いちゃまずい話なのか?)
Aは諦めて、ヒソカが解放してくれるのを大人しく待った。
_
マチはヒソカの突然の行動に一瞬、戸惑う。
Aが暴れなくなると、ヒソカは話を促すようにマチの方を向いた。
ヒソ) どうぞ♦
マチ) …?(…ま、いいか。)
"8月30日正午までに「暇なヤツ」改め「全団員必ず」ヨークシンシティに集合!!"
ヒソ) …団長も来るのかい?
マチ) おそらくね。
今までで1番大きな仕事になるんじゃない?今度黙ってすっぽかしたら団長自ら制裁にのりだすかもよ。
ヒソ) それは怖い❤
マチ) じゃ、あたしは戻るわ。
念糸の強度にも限界があるんだから腕の組織が全部完全にくっつくまでムリしちゃダメよ。
マチは部屋を出ていった。
置いてかれちまうって思ってすげぇ寂しかったし。→←お、もういいのか?
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作者名:シロ | 作成日時:2020年1月16日 11時