彼は神の子 悪魔の子 6章

...キスマークって何だ？ ページ8

突然ヒソカがAの手を掴んで後ろを振り向き、ベッドに押し倒す。
Aは困惑した顔でヒソカを見上げる。
ヒソカの表情は驚く程真顔で、Aは息を飲む。

A) ヒソk(( A。
…何だ？

ヒソ) そういう事はあまり言わない方がいい。
こうやって組み敷かれたらキミはどうやって逃げるんだい？

ヒソカの顔は怒っているようにさえ見える。
しかし、瞳には熱が籠っている。
Aにはそれがどこか辛そうに見えた。

A) …何故、お前から、逃げる必要があるんだ？

Aはヒソカの目を真っ直ぐ見つめて問いかけた。

A) お前を信用してる。
ヒソカは俺に危害を加えたりしない。
だから、俺は逃げも隠れもしない。
…なぁ、そんな辛そうな顔をするな。笑顔を見せてくれよ。

Aは子供を安心させるように、優しい笑顔でヒソカに話しかけた。

ヒソ) …ﾊｧ キミは酷い子だね♠
(きっと誰にでもそう言うんだろう？その笑顔がボクだけに向けばいいのに。)

ヒソカはやっと本来の笑を取り戻す。
そして、力が抜けたようにAの上にのしかかってくる。
Aはﾎｯと胸を撫で下ろした。

A) ﾌｩ(何とかなったか。) …ヒソカ、重い。。

中々退かないヒソカの体を揺さぶろうとすると、Aの首に鋭い痛みが走った。
思わず体が跳ねる。

A) い゛っ？！ﾊﾞｯ

やっとヒソカが上から退くと、Aは首を抑えながらヒソカと距離をとった。
ヒソカの顔は何やら満足そうで、この男が何かしたのは明らかだった。

ヒソ) お仕置き♪
A) っ？！ (何か刺された？毒か…？いや、でも俺の首元にあったのはヒソカの頭。。ってことは…)
お、お前、食ったのか？！(( …？
うわ、そう思うとすげぇ痛く感じてきた！

Aが1人で騒いでいるのをヒソカはじっと見つめ、楽しそうに笑う。

ヒソ) …A、大丈夫、食べてないよ♣その証拠に、血、出てないだろ？

Aが恐る恐る、首元を抑えていた手を見る。

A) あ、ほんとだ。…じゃあ何したんだよ！！
なぁなんかしたんだろ？ここ、ヒリヒリするんだよ、なんか出来てないか？！

Aは食われてないのを確認すると、急にヒソカに近寄り首元を見せつける。
ヒソカの体が疼く。

ヒソ) んー、また付けてもいいのかい？(( 付ける？
うん♦キスマーク♡

ヒソカの言葉にAの思考が過去を駆け巡る。
しかし、答えは見つからなかった。

A) …キスマークって何だ？

(いつもの事だけど、これﾁｸｯてすんだよな)→←置いてかれちまうって思ってすげぇ寂しかったし。

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