(まさに弾丸のような投石。。) ページ43
Aが口を閉じると、辺りはまた静寂に包まれた。
ハク&A) ピクッ
A) 今、あっちの方で音がしたな。…銃声か?
ハク) "ああ、恐らく。"
A) ここが、こんな静かで開けた場所でよかったぜ!!
待ってろ、金!!
そう言いながらAはハクの背中に乗る。
そして、ハクは勢いよく地面を蹴り、走り出した。
_
A) お、おおお。。
Aは現場が目を凝らしてやっと見える程の距離で、一旦ハクを止める。
そこでは、目を疑うような戦いが繰り広げられていた。
ハク) "…あの男が人間とは信じ難いな。"
A) …ああ。あいつ、銃全く聞かないんだな!
念能力者ってのは分かるけど、それでもあんな素手で無双を誇れるやつは見た事ねーよ…!ゾクゾク
Aの目は好奇心と期待で満ち溢れている。
ハク) "今、あの男と殺り合うのは、得策ではないだろう。"
A) …まぁ、さすがにそんな死に急ぎはしねぇよ。あいつの後ろ、岩の上んとこに後…6人?位いるしな。
(ちょっと戦りたいけど…。。)
…でも、もう少し、近くで見るくらいならいいだろ?
Aはそう言って絶をする。
ハクはAの念で出来ているが、Aが絶をしても消えはしない。
既にハクはハク単体の様なものなのだ。
※これは長い間具現化され続けていたハクのみに適用されるオプションで、他の武器等をAが出現させた場合、それは絶と共に消える。
A) …ハク、お前は、ここで見ててくれ。
不味そうになったら、そん時は頼んだ!
ハク) "(…全く、狼使いの荒い主人だ。。)"
Aはハクの返事を聞く前に、姿を消していた。
_
素手で他の人間を次々と殺していく男は近くに行ってみると、思ってた以上に大柄なまさにクマのような男だった。
A) (…うわぁ、すげぇな。。
あんな遠くまで寸分の狂いも無く…。。
まさに弾丸のような投石。。)
男はライフルを食らってもなお、ほぼ無傷で仁王立ち、肉眼では姿も見えなそうな程遠い狙撃者に、思い切り石ころを投げつけた。
それは見事に命中する。思わずAも感嘆の念だ。
?) おーし、大命中!!
男が嬉しそうに喜んでいると、1人のスーツの男がバズーカ砲を持って前に出る。
スーツ) そこまでだ、バケモンが!(( ん?
戦車も一発でオシャカにしちまうスーパーバズーカ砲だぜ!!粉々になれや!!
しかし、クマ男は動く気配がない。
それどころか、右手を前に出す。
?) 悲しいぜ。オレはたかが戦車と同じ評価かよ。
(それに、その図体のデカさでなんつー速さだよ!)→←ごもっともだ!!
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作者名:シロ | 作成日時:2020年1月16日 11時