ごもっともだ!! ページ42
Aがセメタリービルの入口に向かおうとすると、
突然、多くの黒い車が猛スピードでセメタリービルの前に停車した。
中から続々とスーツの男たちが慌てた様子で降りてくる。
キキッ バタンバタン
A) …おー、おー、あれが巷でよく言うマフィアってやつか…?
どいつも血の気の多そうな顔してやがる。
(( ピピッ …お?あれ、携帯点かなくなったな。
故障か…?買ったばっかなのによ!!
Aの携帯は急に画面が暗くなり、反応しなくなってしまった。
A) …まぁ、いーか。
無事着いたし。後はここで待ってりゃそのうち10時になるだろ。
Aは入口から少し離れた壁に寄りかかり、空を見上げる。と、遥か離れた上空に何か浮遊物が見えたので目を凝らす。
A) …お、あれは確か、…気球だ!!
カッケー、俺も乗りてーなー。。
そう呟いた瞬間、先程セメタリービルの中に入っていった黒スーツ軍団がワラワラと出てき始めた。
先程とは血相を変えて、血管が浮き上がっている者も少なくはない。
A) …抗争か、何かやってんのかな。(ボソッ)
黒スーツはそれぞれ、携帯を取りだし仲間らしき人間に電話をかけている。
怒鳴り声の者もいるので、Aの耳にも嫌でも内容が聞こえてきた。
黒スーツ) 不審な飛行船を見つけたら尾けて、さらえ!!首謀者は必ず生かして連れてこい!!
捕まえたら、コミュニティーから莫大な褒美が貰えるぞ!!
A) …やっぱヨークシンはすげぇ街なんだなぁ。。
…莫大な褒美、か。。(ボソッ)
多分、金だよな?レオリオも世の中金って言ってたし。
Aがニヤリと笑う。
A) シャルナークには悪いけど、今、金欲しいんだよな!!
…不審な飛行船…か。。
……あ。いや、あれは飛行船じゃなかったしな。。
でも、多分このビルから飛んでったみたいだし…。。
この街では、気球のことを飛行船って言うのかもしんねーしな!!
…モノは試しだ!追ってみるか!さっきの気球!
Aは先程の記憶を頼りに、そちらに向かって真っ直ぐ走り出した。
_
A) んー、こっちの方向であってんのかな?
さっきから、他のマフィアのやつらも見かけないし…。。
Aはポツンと砂漠で迷子になっていた。
A) あー、なんだここ。動物もいねーじゃんか。
……ハク。
Aはハクを出現させる。
A) どうすりゃいーと思う?
ハク) "お前はもう少し後のことを考えて行動すべきだ。"
A) ハハハ ごもっともだ!!
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作者名:シロ | 作成日時:2020年1月16日 11時