【ジョジョ】どんな姿になっても…お前を愛してる

観察日記その９ ページ12

「…ン……？」



ぼやける目をこすりながらAはゆっくりベッドから起き上がった



「ディア…ボロ…」



闇に包まれた部屋の中で愛しい彼の名を呼ぶが…反応がないことに気づいた



「ヒトリ……マタヒトリナノ…ワタシ？」



"怖い"



その言葉がAの心の中に埋め尽くされた



｢ディ、ディアボロ……コワイヨォ…｣



ベッドから降りたら何かに足を掴まれるかもしれない、突然無数の目玉が現れてこちらを見つめるかもしれない…あまりの恐ろしさに目を瞑り頭を抱えた





その時




どこからか鈴の音がした



｢…？｣



疑問に思ったAは瞑っていた目を開きゆっくり上を向くと



｢ヒノ…タマ？｣



拳くらいの大きさの青い火の玉がふよふよと浮かんでいた



｢…ナンダロウ｣



この火の玉を見る度に懐かしいと感じる



｢ンギギー…｣



その正体が知りたく火の玉を掴もうと右手を伸ばしたが…運悪く火の玉が横にそれ、何も掴んでない右手と共にベッドからずり落ち頭を打った



｢イ、イダーイッ！！｣



あまりの痛さに部屋中を転がり回る
それを見てた火の玉は笑うように小刻みに揺れ消えてしまった



｢…アレ？ヒノタマ…キエタ！？｣



首を傾げあの火の玉はいったい…？と考えているAの中には恐怖心はすっかり消えていたのであった
























『あれれー？あっしらの声が聞こえなかったのかなァ？』

『仕方ないだろ、主があんな状況じゃ』

『…だね、もう少し様子見ないとね』

『…あぁ』

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