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第22幕 変わらぬは宿命か、運命か ページ4

「……まず一つ、単刀直入に聞くが。
Aは………前世の記憶がない、のか?」

風間が突然俺たちのところに来たのは驚いたが、今確信した。



…自分の事を知らない、ましてや兄だったなんて思ってもいないだろうAに、会ったんだ。風間は。

「…ああ。今のあいつは…、あの頃の事なんか何も知らない北神Aだ」

「……」

「…何だよ?」


俺の答えに何が不満なのか、

人をも殺せそうな冷徹な目を向けただけでなく、
眉間のシワまでもが最大限に寄っている。


「…何も知らないにも関わらず、あの頃と何も変わっていない事に呆れているだけだ。」

「変わってなくて安心しただろ?『兄貴』としては」

「ふん、呆れたと言ったはずだ。



……前世の記憶を忘れしてなお、同じ男に惚れ、同じ男の為に涙を流すなど…」

「っ…!Aが、泣いて…?」


最後の風間の言葉が聞こえず首をかしげていた俺は、

聞こえていたらしい薫の焦った声に、目を見開いた。



けれど、駆け出そうとした薫を止め、風間は俺たちにこう言い放った。

「…行くべきは貴様ではなく、そっちの新撰組の方だがな」

「え、俺……?」

「…相変わらずお前は何もわかっていないのだな、…Aのことを」

「な…ッ?!」

「……まあいい。二人とも付いて来い。Aに会わせてやる」


呆け顔の俺に眉を潜めながらも、ため息ひとつの後にそう言ってくれた。

第23幕 目を閉じれば→←第21幕 死に際の花言葉


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ひまわり - ずっと涙が止まりません!続き楽しみにしてます。 (2016年3月6日 3時) (レス) id: 59146efa58 (このIDを非表示/違反報告)
早乙女みんと@プロフ一読(プロフ) - ありがとうございます!! (2014年9月17日 20時) (レス) id: 26a7ef28d1 (このIDを非表示/違反報告)
怜弦@もと明(プロフ) - 切ない……!お互いを思うが故に……!続き楽しみに待ってます!! (2014年8月29日 17時) (レス) id: ac89b44b7f (このIDを非表示/違反報告)
早乙女みんと@プロフ一読(プロフ) - ありがとうございます! (2014年8月13日 20時) (レス) id: 26a7ef28d1 (このIDを非表示/違反報告)
あっちゃん25(プロフ) - 更新、お疲れ様です。切ないです。。。 (2014年7月31日 21時) (レス) id: 2be9d3c16a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:早乙女みんと | 作成日時:2013年12月20日 15時

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