兄弟に愛想が尽きました。３期 [ブラコン×薄桜鬼ssl] (ページ8)

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翌日は約束？した通りかな兄と一緒にいる。

朝ごはんの席にチャラ声優がいて、かなり話し掛けられたけどまだどう接しようか決めかねて目を会わせる程度。

それでも

「Aはツンデレなところがかーいいんだよなぁ！」

なんて。

「俺といるのに他の人の事を考えているんじゃない？」

隣で運転しているかな兄がぐいと顔を寄せてくる。
横目でちらりと見れば…

『ほんっと風斗と似てる。』

「それを言ったら俺とAちゃんも似てるんじゃないかな？」

『えー…風斗とは良いけど、なんかやだ。』

私と風斗、かな兄とひか兄はタレ目のせいか兄弟の仲でも似てる部類にはいる。
つば兄とあず兄は勿論の事、侑介もあの二人に似てる。

『あ、そういえば最近祈織どうなの？
昨日も今朝も居なかったけど。』

兄弟の中で一番顔が良いんじゃないかと、親戚の中でも専ら話が出るのはモデルを始めた大学生の祈織。
根暗だけど、普通にすき。

「今は夏だから忙しいみたいだけどよく帰ってきているよ？」

『ふーん。
琉生兄の話で絵麻ちゃんと今親しいって聞いてたからさ。』

「…キミは祈織に何か話したかい？
正直あの二人が一緒に居ることに俺は賛成できないんだ…」

『あんたらが絵麻ちゃん困らせてたから、祈織にはよろしくと伝えたくらいだけど？
…なんで賛成してあげないの？』

絵麻ちゃんが保身を大事にすることは知った。
自分が一番可愛い人。
麟太郎さんの養子で血縁者も居ないことを知ってるし、なら誰かに甘えたり依存したくなることも納得できる。

…まぁ、だからってわざわざ再婚相手の子供とどうにかなるのは頭沸いてるのかなってどちらに対しても思うけど。如何せん家の兄達は顔だけが取り柄な部分はあるしパンピーからしたら惚れちゃうのも仕方無いと思うことにした。

だから、無理矢理奪うんじゃなく絵麻ちゃんにも選択肢があって両思いなら応援、する。

私は絵麻ちゃんが好きだから。

「…祈織は自分の足で立たないといけない。
彼女を自分の存在理由に置き換えてはいけない、かな。」

『…高校の時は辛い経験もしたけど…
今はモデル頑張ってるし、隣に誰か居てもいいんじゃないの…？』

祈織の話をかな兄がすることはもう無かった。
私に話しても意味はないからなんだろうけど。

結局今日は買い物や食事に駆り出されて話す余裕がなかったと言えばそうなんだけどさ…

「あら、Aじゃない。会いたかったわよ」