兄弟に愛想が尽きました。３期 [ブラコン×薄桜鬼ssl] (ページ13)

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108*双子の兄ページ13

相変わらず綺麗なあず兄の部屋に通され…
何故か二人の間に座らせられてるんだけど。
なにこの状態…

『近すぎない？』

「Aと会うの久しぶり過ぎてちょー緊張する！
相変わらずかーいい☆」

『…絶対してないよね。
ほんっと相変わらずのシスコンで引くんだけど。』

いったい何が会ったんだろうか。
前回会った時に絵麻ちゃん押し倒して、私にヤキモチか？なんてアホ面晒していたのに…

手にもっていた携帯が振るえれば、原田先生からのメッセージが届いた。

表示すればそこには今日の練習風景やご飯のときの写真が届いていて皆楽しそうだ。

【実家はどうだ？うまい飯食ったか】

きっと先生は気にして連絡をくれたんだろう。
面倒見が良くて、気遣いの出来る人だ。

「Aの寮のやつら？
マジで男しかいないじゃん。変なことされたりしてない？」

『…男が皆家に来た女に変なことするって思考はあんただけだよ。
されてないし、親切にしてもらってる。
…で、連れて来られたけどさ。絵麻ちゃんにフラれたんでしょ？』

先生からの写メで嬉しくなったのに、チャラ声優のベクトルで語られた事に内心腹が立っていた。
それでも、ここに来たからには少しは聞いておかなければならない。

「…うん、フラれた。
彼女は家族になりたいって言ったのに、結局は祈織を選んだ。まじ意味わかんねー。」

『…祈織を？そっか。』

祈織なら安心だ。
私の祈織に対する信頼感は高く、真面目で優秀な兄なら、家族だけど両思いなら、と結論をつけた。

まぁチャラ声優からしたら家族になりたいってフラれたのに、家族から選ばれちゃ納得できないだろう。

「…僕はあまり応援は出来ないけど、これでAは納得した？」

『気持ちは分からなくはないけど…
私も多少潔癖だったとは思う、いや、あんた等が無理矢理してたのは心底気持ち悪いと思うのは変わらないからね？
…お互いが好き同士なら、絵麻ちゃんが笑ってるならもういいよ。』

かな兄も反対していたな…とふと頭をよぎる。
きっとしばらくは一部兄弟には受け入れられないのかもしれない。

「家族になりたいって言って、家族振り回して、Aまで出ていって…
俺も好きになったし、本気で欲しいと思ったけど…」

「椿。やめよう、もう。」

この二人は傷の舐め合いかもしれないが今私が口出すのは違う。
少しだけ不安もある…

『つば兄、今度甘いものご馳走してよ。
妹がデートしてあげる。あず兄もね』