97*コメント ページ2
実家に帰ることに決まり、時間の合う誰かが今夜迎えに来てくれるらしい。
「元気出せよ!
その、マスコミとかはいっぱいいるけど、風間とはただの知り合いなんだし気にすんなって。」
『そうなんだけどね。風間さんが世間的に人気だとは知らなかった私の失念でもあるんだよね。』
炭酸を差し出してくれた平助と午後のワイドショーを眺めることに。
私と風斗が双子ってのは周知の事実だけど、母親が有名社長って事も報道されて「コネ」なんて書かれるのかな。
「おぉ、風間出て来たじゃん。
なーんでコイツが持て囃されるのかわかんねー。だって大学出たくせにまた高校生してるとか変だろ!」
確かにそうなんだけどね…
風斗からも今夜は帰るって連絡来てる。心配かけてるなぁ…
お母さんも囲まれた際に「Aちゃんと夕飯したのよ、ちぃ君とは小さい頃から知り合いで乗せてきてもらったみたい」と話してくれてた。
【美和とは取引先でAが赤ん坊の頃から俺は見ている。
…まだ高校生だ。あまり追いかけ回してくれるな。】
テレビの中の風間様は私のために良いこと言ってくれてる…
平助も感嘆の声を漏らしてるくらい。
【だが、キレイに成長したから今後はどうなるか分からないがな。】
余計な一言に平助は飲んでいた炭酸を吹き出したから、急いでタオルを取りに駆けた。
風間様が確実に面白がって言っているんだろう。
これでうまいこと仕事が増えるなら良いけど、
しばらくはマスコミの前で風斗見習って猫かぶりしてよ。
リビングに戻れば斎藤先輩や総司の姿もあり、テレビの中には風斗がいた。
「朝倉風斗ってAの兄ちゃんなんだよな。
言われてみれば似てる。」
「いやいや、そっくりでしょ。」
「双子とは実に興味深い。」
【妹と風間さんですか?
有り得ないですよ。僕らからしたら風間さんって親戚のおじ…お兄さんみたいな人ですからね】
爽やかな笑みの風斗に総司と平助は爆笑してるんだけど…
風斗がきっぱり言ってくれたし、私も事実をちゃんと言わなきゃ。
「朝日奈、仕事柄色々とあるが気にするな。
合宿も楽しみにしていたが、俺達は今共に暮らしているしこのような機会はまだある。」
励ましてくれる斎藤先輩に「はい」と頷けば彼なりの柔らかな笑みを見せてくれた。
※投稿早々に評価つけてくれてありがとうございます。
まだの方も付けてくれると本当に嬉しいです〜
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黒猫の涙 - 面白いです!更新頑張って下さいo(*⌒―⌒*)oオチって決まっているんですか? (2018年4月8日 16時) (レス) id: 857950a1df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モカ | 作成日時:2018年3月27日 16時