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トントンとの通信が終わり、今度はシャオロンに繋ぐ。
３コール目でやっと通話に出た。
『なんや外が騒がしいやん』
「緊急通信はさっさと出ろや！
南側三階、Aが応戦しとる！」
『お！前言うとった観光客やな！任せとけ！』
愛用のシャベルを担ぎ、自室の扉を開け放つ。
足取り軽く、現場へと向かった。
尚も威嚇射撃が続く南側三階では、Aが攻めあぐねていた。
一人はハンドガンだがもう一人がサブマシンガンなせいで、弾幕が途切れないのだ。
途切れたとしてもマガジンを変えるときのみで、一気に距離を詰めるには足りない。
そうしている間にも、二人の侵入者はじりじりと連絡通路へと後退している。
そろそろ弾幕が途切れる頃。
Aは抜刀した短刀を握り締め、音が止んだその瞬間に駆け出した。
すぐさまマガジンを取り替えた侵入者の弾幕が始まる。
小柄な身体を活かし右へ左へと動き回るがそれでも避けきれない弾丸がAの足に、腕に赤い線を引く。それでも怯まないAにたじろいだ侵入者の銃撃が、一瞬だけぶれた。
その一瞬をAが見逃すはずもなく、一気に距離を詰める。
逆手に持ち替えた短刀を一閃。
ハンドガンのトリガーに掛かっていた人差し指が、宙を舞う。
「ぎゃああぁあ！！っ指が…！指がァ！！」
血飛沫をものともせずしゃがみ込み、叫ぶ侵入者に足払いを掛けた。
バランスを崩した侵入者は払われた勢いのまま床に倒れ、その際に強く頭を打ち付けたせいで昏倒する。
ぴくりとも動かなくなった侵入者を隅へ蹴飛ばし、Aはマガジンを入れ終えたサブマシンガンを構える男に標的を切り替える。横へ跳ぶ様に避けたAが居た場所には、サブマシンガンの弾丸が撃ち込まれていた。
壁を蹴り飛び掛かろうとしたところで、放たれた弾丸がAの太腿を撃ち抜いた。
バランスを崩したAは、どしゃりとその場に落ちてしまう。
立ち止まれば、死。
弾が貫通したのかどくどくと止まらない血をそのままに、下段に体勢を立て直し薙ぎ蹴りをして相手のバランスも崩した。
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ハコ(プロフ) - 弥生夏さん» コメントありがとうございます。こういったタイプの主人公くんを動かすのは初めてなので、とても嬉しいです。ゆっくり更新になりますが、気長にお待ちいただけると幸いです。 (2020年6月28日 0時) (
レス) id: ad61983e44 (このIDを非表示/違反報告)
弥生夏(プロフ) - かっわいい！高評価あと50回くらい押したい！更新頑張ってください！応援してます！ (2020年6月26日 7時) (レス) id: 2f1398aac7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハコ | 作成日時：2020年6月20日 0時
