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夜警にも少しずつ慣れてきて本日、四回目の夜警当番である。
いつもの22時。
トントンに見送られて巡回を開始した。
決められたいつものルートを迷いなく見廻る。
今夜は新月のようで、月明かりがない分辺りが暗闇に包まれていた。
A一人分の足音が響く中、微かにだが衣擦れの音が聞こえる。
場所は南側三階。
北側へ続く連絡通路があるフロアであり、その連絡通路の先、北側の三階は幹部の自室が集められている通称幹部フロアだ。
Aは一層気配を絶って、その衣擦れの音の正体に近付く。
一定の距離を保ち敵影を確認する。影は二人居た。
耳に付けられているインカムにそっと触れ、監視室へと繋ぐ。
『こちら監視室。Aか、どないした』
「こちらA。ロボロ殿、南側三階に敵影二つ発見しました。
幹部フロアへ向かうように見受けられます。
武器はホルダーにある銃と、こちらからは確認しにくいですが恐らくナイフは所持しているかと」
『了解。直ぐに応援送るからそのまま様子見や』
ロボロから指示を仰ぎ様子を窺っていると、偶然振り返った一人と目が合ってしまった。
距離があるからか、敵はすぐに銃を構え威嚇射撃をしてくる。
Aは壁に隠れ攻撃を凌ぐと、ロボロの静止も聞かずに短刀を抜いた。
「っ敵影に動きあり！応戦します！」
『ちょ待て！A！？」
ロボロのインカム越しに発砲音がいくつも聞こえてくる。
監視カメラのモニターを切り替えると、次にトントンへと連絡を入れた。
「っトントン！トントン！」
『ロボロか、この発砲音はどこからや』
「南側三階、もうAが応戦しとるっ」
『はぁ！？ちゃんと連絡せぇ言うとったやろ！」
「してきたけど応援送る言うた側から動きがあったって応戦中や！」
『すぐに出れるんは…シャオロンやな。
俺もすぐ行く』
「おう！」
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ハコ(プロフ) - 弥生夏さん» コメントありがとうございます。こういったタイプの主人公くんを動かすのは初めてなので、とても嬉しいです。ゆっくり更新になりますが、気長にお待ちいただけると幸いです。 (2020年6月28日 0時) (
レス) id: ad61983e44 (このIDを非表示/違反報告)
弥生夏(プロフ) - かっわいい！高評価あと50回くらい押したい！更新頑張ってください！応援してます！ (2020年6月26日 7時) (レス) id: 2f1398aac7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハコ | 作成日時：2020年6月20日 0時
