I want to protect everything. (ページ43)

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～第四十話～ページ43

少しずつ霊圧を上げていく

「これを使って戦うのは、兄様が初めてです。兄様、私少しは強くなったでしょうか。」

卍解―狂い咲き彼岸花

私が卍解をするとともに、一面に彼岸花が広がった。

赤、白、黄色など、様々な色の彼岸花が咲いている。

「これが紅葉の卍解？」

「はい。兄様の卍解に敵うか、少し不安です。」

「なに？煽ってるの？」

兄様は再び攻撃をしてきた。

「能力とか分かんないけど、やられる前にやればいいよね！」

「ごめんなさい兄様。あなたの負けです。」

私がそう言って兄様の斬魄刀をはじくと、兄様は急に動かなくなった。

「あ、あれ？なんで何も見えないんだ？」

兄様はオロオロとその場を動き始めた。

「何も見えない。何も聞こえない。なんでだよ！！！！」

「狂い咲き彼岸花は、相手の五感を奪うものです。五感を奪い、じっくりころしていく。それが彼岸花のやり方なのです。…今説明しても、聞こえないですよね。ごめんなさい。」

私はゆっくり兄様に近づいた。

「兄様さようなら。大好きでした。」

そう言って斬魄刀を突き刺した。