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〜第三十八話〜 ページ41
尸魂界に着くと、総隊長への報告よりも先に十番隊舎に向かった。
いつもは廊下を走るなんてことないんだけど、今日はちょっと特別ね。
「たいちょおおおおおおおおおお！！！！」
そう叫びながら、執務室の扉を勢いよく開けた。
「天竜紅葉。ただいま帰りました！！」
「あ、あぁ。おかえり…？」
執務室には隊長一人だった。
「松本副隊長いないんですね。」
「いつものことだろ。それで、お前は何だ。そんなに慌てて。」
「え！普通に分かりますよね！？帰ってきたんですよ！！」
「お、おう。」
「卍解習得したんです！！」
「お、おう。…はぁ！？」
隊長は持っていた筆を投げ捨て、私に迫ってきた。
思わずあとずさりしてしまい、私は壁と隊長に挟まれた。
「ホントに言ってるのか？まだ三か月経ってねぇぞ。」
「ホントです！」
「お前、すげぇな。」
よくやったな、そう言って隊長はニカッと笑った。
その笑顔に少し鼓動が早くなり、顔が赤くなる。
隊長が私から離れようとした瞬間
「ただいま帰りました〜。…ってやだ。お邪魔でした？」
副隊長が運悪く帰ってきてしまった。
「あ、いや、松本副隊長！これは違うんです！」
「え〜。二人ってそういう関係だったんだ〜。瀞霊廷通信のネタにしてもらおうかしら。」
「松本ぉぉぉぉぉぉぉおおおお！！！！！」
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作者名：稀代 | 作成日時：2019年10月5日 16時
