I want to protect everything. (ページ36)

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～第三十三話～ページ36

何日も何日も同じことの繰り返しだった。

何度花くんと戦っても、私は勝てなかった。

私は雄大と寝室が一緒で、毎晩お互いの修行の成果を報告していた。

「僕はあと少しかな。僕の体力があんまり持たなくて…」

でも、コツはつかんだと言う

「私は全然。何も変わってない。」

自分で言って、少しむなしくなる

「こんなんで、ホントに習得できるかな。」

「大丈夫！きっとできるよ！紅葉は昔からずっと頑張ってるんだから。」

「そうかな。まだ足りないのかも。」

「紅葉十分頑張ってるでしょ？まだ時間はあるんだから、少しずつ頑張ろ。」

「そうだね。ありがとう。」

「じゃあ僕は寝るね。紅葉も早く寝るんだよ！」

「うん。分かった。おやすみ。」

「おやすみ！」

雄大はそう言って布団に潜った。

どうしようもなく不安だ。

胸がモヤモヤする。

怖い。

何故か涙が出てきた。

何も変われていない

幼いころから、何も変わっていないのだ。

「もう、帰りたいよ…」

そう言って布団に顔をうずめたとき、伝令神機が鳴った。

見ると、日番谷隊長からだった。

『天竜、修行はどうだ。順調か？』

『全然順調なんかじゃないですよ…。もう帰りたいくらいです(笑)』

『お前が弱音吐くなんて珍しいな。』

『それくらいしんどいんですよー(笑) 』

『でも、お前なら絶対できる。俺は信じてるからな。頑張れよ。おやすみ。』

『はい！ありがとうございます！おやすみなさい。』

隊長が声をかけてくれたおかげで、少しやる気が出た。

明日から頑張ろう。