〜第二十九話〜 ページ32
目が覚めると、そこは四番隊だった。
窓から月の光が差し込んでいて、夜だという事が分かった。
体を起こすと、体に痛みはなく、不自由なく動くことができた。
ベットから出て、窓際に寄ってみる。
今日は満月だ。
私は兄様たちとの戦いを振り返ってみた。
どう頑張っても卍解ができない私は勝てない。
なら、卍解をできるようにすればいい。
でも、卍解を習得するには、長い月日が必要だ。
そんなことをしている間に、兄様たちが何をするか分からない。
「お前の兄弟が攻めてくるのは三か月後だ。」
後ろから声がした。
振り向くと、そこには日番谷隊長がいた。
「隊長…。なんで三か月後なんですか?」
「お前が倒れた後、総隊長が出てきてな。向こうも相当なダメージをくらった。それで言ったんだ。三か月後に瀞霊廷を潰すってな。」
ーー三か月ーー
それは長いようで短い
それだけの期間で、卍解を習得することができるだろうか。
「お前が今考えていることは分かる。」
隊長が真剣な眼差しで言った。
「総隊長から命令だ。現世の浦原喜助のところに行って、卍解を習得してこい。」
「現世…?」
「浦原喜助と、そこにいる四楓院夜一には既に伝えてある。明日、尸魂界を出ろ。」
「そ、そんな、急に言われても。」
「不安か?」
「そりゃ不安です。もし三か月で卍解ができるようにならなかったらって考えると。」
私がそう言うと、隊長がゆっくり私に近づいてきた。
「お前なら大丈夫だ。絶対。」
そう言ってポンと私の頭を撫でた。
…少し背伸びをして。
「おい。今失礼なこと考えただろ。」
「いや、全然考えてません。」
「本当か?」
「背伸びしないと届かないんだなんて思ってません。」
「天竜。お前ぇぇぇぇええええ!!!!!」
「わー!!!静かに!!静かに―!!」
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作者です。
大変自分勝手で申し訳ないのですが、コメント等が無いと面白いと思っていただいているのか分からなくて、更新する気力がなくなってきてしまっています…。
恋愛の部分がまだ全然なかったりとつまらないのかなと少し不安です…。
もし皆様がよければ、一言でもコメントをくださると嬉しいです。
本当に申し訳ありません。
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作者名:稀代 | 作成日時:2019年10月5日 16時