〜第二話〜 ページ4
「おい。天竜、九重。」
雄大と枝豆先輩のもとへ行くと、急に名前を呼ばれた
「はい。なんでしょうか。」
雄大が丁寧に答える。
「お前らに任務だ。最近、流魂街に頻繁に虚が出るらしい。その原因を調査、できれば原因を潰して来い。」
「えー。めんどくさいよ枝豆先輩。」
「うるせぇ！つべこべ言わずに行け！つか、誰が枝豆だ！」
「わかったわかった。行くよ。バイバイ枝豆先輩。」
ギャーギャーと騒ぐ枝豆を放っておいて、私と雄大は数人の隊士を連れて任務へ出た。
しばらく行くと、虚が多く出る森に着いた。
「ここだよね。でも、何の霊圧も感じられない。」
「そうだね。とりあえず、みんなそれぞれの定位置に着こうか。」
雄大が指示を出し、みんなは定位置に着いた。
それから30分
いくら待っても、虚は現れなかった。
「ねぇ、雄大ー。虚来ないよー？」
「警戒してるのかもしれない。もう少し待とう。」
雄大にそう言われ、さらに30分待つ
「出てこないじゃん。どういうことよ！」
「紅葉落ち着いて。僕、少し周りを見てくるよ。」
雄大はそう言って、その場から瞬歩で消えた。
その時だった。
後ろから虚の霊圧を感じた。
すぐさま後ろを向き、斬魄刀を抜いた。
そこには、数えきれないほどの虚がいた
「嘘でしょ…。なんでこんなに…」
こんなにいたのに、私たちはこれっぽっちも霊圧を感じなかった。
なぜだ。
そんなことを考えている暇はない。
私は襲い掛かってきた虚に刀を向けた。
頭を狙い、確実に仕留めていく。
だが、数が多すぎる。
「うっ…！！」
一体の虚の攻撃が、私の腕にあたった。
破れた死覇装から、傷が見える。
その攻撃をきっかけに、私はどんどん傷を負っていった。
顔、腕、腹、足
傷はどんどん増えた。
「そろそろ。いいかな。」
「咲け 彼岸花」
私は始解をし、次々に虚を切り捨てて行った。
あともう少しだ
その時、虚が一気に襲い掛かってきた
まずい。やられる…
私はそう感じたが、一体の攻撃を避けることしかできず、他の虚の攻撃をくらった
虚の鋭い爪が、腹に刺さっている。
虚の爪が腹から抜け、私は地面に倒れた。
薄くなっていく意識の中、虚が逃げていく
それと同時に、雄大がこちらに走ってきた。
雄大が私の名前を呼んでいるところで、私の意識は途絶えた。
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作者名：稀代 | 作成日時：2019年10月5日 16時
