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〜第二十六話〜 ページ28

どこだ

どこだ

どこにいる

私は瀞霊廷を走り回った。

「どこにいるの…」

一旦立ち止まり、ボソッと呟いてみた。

「何を探してるんだ?」

後ろから久々に聞く声と

久々にあの霊圧を感じた。

ゆっくりと後ろを振り返ると、そこには兄弟が立っていた。

「久しぶりだな。紅葉。」

そう言って一番上の兄が微笑んだ。

私が大好きだった笑顔だ。

「松本副隊長にけがをさせたのは、兄様たちですか?」

「あぁ、そうだよ。」

「なぜですか?」

「邪魔な存在だったからだ。」

「ふざけるな。」

そう言って私は刀を抜き、一番上の兄に攻撃を仕掛けた。

だが、簡単に防がれてしまう。

「それでも元十一番隊か?もっと強いものだと思ってたよ。」

兄様はそう言って私に向かって攻撃してきた。

だが、その刀は私の喉元で止まった。

「紅葉。俺たちはお前を傷つけようとは思ってない。」

「え?」

「お前は傷つけたくない。だから、俺たちと一緒に来てほしいんだ。」

「ふざけないでください!目的が分からないのに、一緒にだなんて無理です!」

「…天竜家が大きな力を持っていることは紅葉も知っているだろう?」

「はい。もちろんです。」

「護廷十三隊は、その力を滅却師達の戦いのときに利用しようとした。父様と母様は力を利用されないため、自害なさった。」

「自害…?」

天竜家には代々伝わる大きな力がある。

それを継ぐのは一番上の兄なので、私は詳しく話を聞かされていない。

だがその力の使い方を間違えると、下手すれば世界が滅びてしまうかもしれないと聞かされていた。

「父様と母様は力を利用されないために亡くなったんだ。全ては護廷十三隊が悪い。」

だから、一緒に。と兄は私から離れて手を差し伸べた。

私の思い出の中の両親は、私を愛してくれていたとは思えない。

そんな両親の為に、大好きな人たちの敵に回らなければならないのだろうか。

居場所をこの手で消さなければならないのだろうか。

「私は、兄様たちとはいけません。護廷十三隊は私の大切な居場所です。」

そう言って差し伸べられた手を振り払った

「そうか。じゃあ、本気で紅葉のこと潰しに行くからね。」

兄は耳元でそう呟いた

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作者名:稀代 | 作成日時:2019年10月5日 16時

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