〜第二十四話〜 ページ26
一番隊に着くとそこには、各隊の隊長と副隊長がすでにそろっていた。
奥には総隊長である京楽隊長がいる。
「やぁよく来たね。」
「急に呼び出して何の用だ。」
日番谷隊長が声を低くして言う
「実はね、ある死神が謀反を起こしたんだよ。」
総隊長の言葉にざわめきが広がる。
「若い死神が四人、護廷十三隊に喧嘩を売ってねぇ」
困ったもんだと総隊長が笑う
だが、その目は笑ってはいなかった。
「その死神四人なんだけどね。十番隊三席の紅葉ちゃんにすごく関係がある人なんだ。」
「わ、私に、?」
私に関係のある人とは誰だろうか。
雄大?枝豆先輩?
ううん。違う。
「私の兄弟たちでしょうか…?」
おずおずと聞いてみる。
「その通りだ。」
京楽隊長は話を進めた。
「ついさっき一番隊にその四人が来てね。僕と七緒ちゃんに刀を向けた。そしてこう言ったんだ。俺たちは護廷十三隊を許さないってね。」
私は顔が歪んでいくのが分かった
護廷十三隊が何をしたのだろう。
なぜ、そんな馬鹿なことをするのだろうと
「四人は戦うつもりでいる。僕たちも動こうと思っていてね。そこで紅葉ちゃん。君には最前線で戦ってほしいんだ。」
「えっ??」
心底驚いた。
私が兄弟と戦う。
そんなことできるのだろうか。
今まで兄弟に勝てたことなどない。
「待て。それは何の目的がある?」
口を開いたのは日番谷隊長だった。
「天竜を最前線で戦わせて、どうするつもりだ。」
「何となく。その方がいいかなって思ってね。」
「理由がないなら、天竜を最前線で戦わせることはできない。」
「そんなこと言われてもねぇ。」
そうだ。そんなことを言っても意味がない。
これは総隊長が決めたことなのだ。
私は隊長の死覇装をぎゅっとつかんだ。
「隊長。大丈夫です。私、戦えます。」
「だが…」
「総隊長、私を最前線で戦わせてください。」
「そう言ってくれると思ってたよ。」
守らなければならない
この平和を
尸魂界を
私が
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作者名:稀代 | 作成日時:2019年10月5日 16時