検索窓
今日:1 hit、昨日:36 hit、合計:2,078 hit

〜第二十四話〜 ページ26

一番隊に着くとそこには、各隊の隊長と副隊長がすでにそろっていた。

奥には総隊長である京楽隊長がいる。

「やぁよく来たね。」

「急に呼び出して何の用だ。」

日番谷隊長が声を低くして言う

「実はね、ある死神が謀反を起こしたんだよ。」

総隊長の言葉にざわめきが広がる。

「若い死神が四人、護廷十三隊に喧嘩を売ってねぇ」

困ったもんだと総隊長が笑う

だが、その目は笑ってはいなかった。

「その死神四人なんだけどね。十番隊三席の紅葉ちゃんにすごく関係がある人なんだ。」

「わ、私に、?」

私に関係のある人とは誰だろうか。

雄大?枝豆先輩?

ううん。違う。

「私の兄弟たちでしょうか…?」

おずおずと聞いてみる。

「その通りだ。」

京楽隊長は話を進めた。

「ついさっき一番隊にその四人が来てね。僕と七緒ちゃんに刀を向けた。そしてこう言ったんだ。俺たちは護廷十三隊を許さないってね。」

私は顔が歪んでいくのが分かった

護廷十三隊が何をしたのだろう。

なぜ、そんな馬鹿なことをするのだろうと

「四人は戦うつもりでいる。僕たちも動こうと思っていてね。そこで紅葉ちゃん。君には最前線で戦ってほしいんだ。」

「えっ??」

心底驚いた。

私が兄弟と戦う。

そんなことできるのだろうか。

今まで兄弟に勝てたことなどない。

「待て。それは何の目的がある?」

口を開いたのは日番谷隊長だった。

「天竜を最前線で戦わせて、どうするつもりだ。」

「何となく。その方がいいかなって思ってね。」

「理由がないなら、天竜を最前線で戦わせることはできない。」

「そんなこと言われてもねぇ。」

そうだ。そんなことを言っても意味がない。

これは総隊長が決めたことなのだ。

私は隊長の死覇装をぎゅっとつかんだ。

「隊長。大丈夫です。私、戦えます。」

「だが…」

「総隊長、私を最前線で戦わせてください。」

「そう言ってくれると思ってたよ。」


守らなければならない

この平和を

尸魂界を

私が

〜第二十五話〜→←〜第二十三話〜



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1人がお気に入り
設定タグ:BLEACH , 日番谷冬獅郎
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:稀代 | 作成日時:2019年10月5日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。