〜第十九話〜 ページ21
気づくと朝だった。
眠い目を押さえて、死覇装に着替え、斬魄刀を持って部屋を出る。
執務室に入ると、来ているのは隊長だけだった。
「あ、隊長おはようございます。」
「天竜か。おはよう。」
隊長と軽くあいさつを交わして、自分の机の前にいき今日の分の仕事をまとめる。
少し多いが、仕方がない。
頑張ろう。
業務開始時間から三時間後
「おはようございまーす」
そう言いながら松本副隊長が入ってきた
「松本…業務開始時間からどれくらい経ったと思ってる？？」
「えーっと三時間ですかね。」
「いい加減にしろぉぉぉぉおおおお！！！！」
本日一回目の雷が落ちました。
「だいたいお前は、なんで次の日も仕事なのにあんなに飲むんだ！！」
「だってー。」
日番谷隊長のお説教が始まってしまった。
隊長のお説教をくらった副隊長は、大人しく仕事を始める…と思いきや
すぐにどこかへ消えてしまった。
「松本ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおお！！！！！！！！」
本日二度目の雷です。
松本副隊長と入れ替わるように入ってきたのは、九番隊の檜佐木副隊長
「失礼します。書類届に来ました。」
「あぁ。すまない。そこに置いといてくれ。」
檜佐木副隊長は言われた場所に書類を置くと、私の方に向かってきた。
「昨日ありがとな。部屋まで運んでもらっちまって…。」
「あ、いえいえ！お気になさらず！大丈夫です。」
というと、檜佐木副隊長は昨日のように微笑みながら頭を撫でた。
「ありがとな。その、お礼と言ったらあれなんだけどよ。昼休憩の時に甘味でもおごってやるよ。」
「本当ですか！？いいんですか！？」
「お、おう。」
「やったー！ありがとうございます！」
「そんなに喜んでくれるとは思わなかったぜ…。じゃあ、また休憩の時にな。」
「はい！」
そう言って、部屋を出ていく檜佐木副隊長に手を振りお見送りした。
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作者名：稀代 | 作成日時：2019年10月5日 16時
