〜第十六話〜 ページ18
「あ!ここですかね!」
松本副隊長から送られてきた住所を見ながら言う
なんだかいい感じの雰囲気の居酒屋だ。
「さ、入りましょ。隊長。」
「あぁ。」
私と隊長はお店に入った。
お店に入ると、綺麗な仲居さんが一人立っていた
「いらっしゃいませ。日番谷冬獅郎様と天竜紅葉様ですね。松本様がお待ちです。」
と、なんとも丁寧に案内をしてくれた。
仲居さんについていくと、奥の部屋に通された。
襖を開けると、そこには割と大勢の人がいた。
「あ!隊長に紅葉!遅いじゃないのー!!」
「うるせぇ松本!お前がサボった分の書類を片付けてたんだ!!」
「まぁまぁ、仕事のことは置いといて。座って座って!」
松本副隊長に押され、私は上座に座らされた。
「あ、紅葉、何飲みたい?お酒?ジュース?」
「じゃあこのお酒で。」
副隊長は分かったわといって、仲居さんに私と隊長の分のお酒を注文した。
しばらくすると、仲居さんがお酒を持ってきた。
「さ。準備はOKね!じゃあみんなー!紅葉の十番隊入隊を祝って、かんぱーい!!!」
副隊長がいったのを合図に、全員がかんぱーいと叫び、飲み始めた。
それにしても、周りを見ると隊長や副隊長の方が多い。
私の入隊祝いと言っているが、松本副隊長が飲みたかっただけだろうなーとうっすら思う。
ちらちらと見ていると、立派なツルツルの頭が見えた
あれは枝豆先輩ではないか。
そう思い、私は席を立って枝豆先輩に近づいた。
「えーだまめ先輩!数時間ぶりです」
そう言いながら頭をぺちんと叩くと、枝豆先輩はこちらを睨みつけた。
「あぁ?天竜、仮にでもお前の上司だぞ。」
「え?私もう十一番隊じゃないから、枝豆先輩は上司じゃないんじゃ?あれ?あれれ??」
少し笑いながら煽ると、枝豆先輩は少しキレた。
「うるせぇ!位は俺が上だ!!」
そう言って酒をがぶ飲みした。
「あーあーあー。そんなに飲んだらまた倒れるのに…。」
静かにそう言って、ゆっくりその場を離れた
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作者名:稀代 | 作成日時:2019年10月5日 16時