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〜第十二話〜 ページ14

「咲け『彼岸花』」

彼岸花は刀の見た目は変わらないので、知らない人はどんな能力か分からないだろう。

「何も変わってねぇじゃねぇかよ…!!」

「そう思えるのも今のうち。」

私は瞬歩で相手との距離を詰めた。

「は、早い…!」

向かってくる斬魄刀を力で押し返す。

「さっきより強くなってる…?」

「考え事はしないで。一瞬の油断が命取り。」

そう言って斬魄刀を相手の喉にあてた。

「これで、満足でしょうか。」

そう言い斬魄刀をしまう。

「紅葉すごいじゃない!!やっぱ十一番隊は強いわね!」

そういってわしゃわしゃと頭を撫でてくれる副隊長

少し首が取れそう…

「これでどちらが強いか分かったな。ほら、天竜に謝れ。」

隊長に言われ、先ほどの方は謝ってくれた。

「武術だけがすべてではないです。行動力や、頭の回転の速さ、他にも必要なものはあります。私に足りない所は、あなたが補ってくれませんか?」

そう。今までの雄大のように。

「は、はい。」


四席の方と別れ、隊長、副隊長、私の三人が残った。

「ねぇ紅葉。あんたの斬魄刀の能力教えてよ!」

「え、えぇ。分かりました。私の斬魄刀は…」

「待て。それよりも手当てが先だ。」

斬魄刀の説明をしようとしたが、それは隊長によって阻まれてしまった。

「そうね。手当てしながら教えてちょうだい?」

「はい。分かりました」

そう言って、私たちはその場を離れた。

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作者名:稀代 | 作成日時:2019年10月5日 16時

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