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第86話 ページ38

Aの弟が現れてから半日後、暗い暗い朝がやって来た。



A「………………」



いつも通り征十郎の腕の中で目を覚ましたAは、

いつも通りじゃない情景を目にする。



A「…………や…られた…」


征「………ん…」



布団が擦れる音で夢から覚めた征十郎は、

真っ赤な顔をしたAを見つめ、挨拶代わりのキスをした。


A「やめろ。」



征「なんだその顔は。また熱でもあるのか?」



A「……………」



征「どうした。」





A「左京に服を脱がされている…」



そう言って布団で自分の体を隠したA。

だが、征十郎は 敵の敵は見方だな と呟いて、取り敢えずもう一度挨拶をした。



征「お前の弟使えるね。」


A「ふざけるな。」



彼女は、征十郎の頬っぺたを容赦なくベチベチ叩いた。



征「まぁ、浴衣は脱がせやすいからね。許してやれ。」

A「意味が分からない。」



全裸なうのAと、それを見ようとする征十郎。



A「やーめーろ…」



征「我慢できる方が異常だ。」


A「お前は元々異常だから我慢できるだろ。」



それだけ言い残し、布団をかぶったまま部屋を出ていった。

着替えをしに自室へ向かったAは、扉を開けて閉めた。



A「………………ふぅ…」



一息おいてから、もう一度開けた。で、閉めた。



A「スー………はぁ…」



深呼吸をしてから、今度こそ開けた。



A「……信じられない…」



左京「おはようございまーすっ」



彼女が見たものは、使い物にならなくなった服と下着。

それから、カッターを手に持つ弟。



左京「制服 だけ 無事ですから安心してください。」



A「………………」




左京「因みに、YシャツのサイズをSSにしておきました。前のは捨てました。それから、スカートもミニにしておきました。前のは捨てました。」



左京「今日は、下着なしのピチピチYシャツのミニスカでお過ごしください。」



Aは意味深長な顔で小刻みに何度も頷いてから、征十郎の部屋に引き返した。

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シア - はきらさん、貴方はどうやったらそんな面白い文章が書けるんですか? (2015年8月27日 23時) (レス) id: 7562b21910 (このIDを非表示/違反報告)
琉執@苺〆(プロフ) - はきらさん» こちらこそお返事ありがとうございます!!それに遅くなってしまってすいません!! (2015年4月2日 19時) (レス) id: dff395969f (このIDを非表示/違反報告)
はきら(プロフ) - 琉執@苺〆さん» ありがとうございます(泣)嬉しいですm(__)m (2015年4月2日 12時) (レス) id: d8c38e0ae0 (このIDを非表示/違反報告)
琉執@苺〆(プロフ) - もう1から見たんですけど征君と夢主様のコンビが面白くて爆笑しすぎて寝れません(大笑)このような面白い小説を作っていただきありがとうございます!! (2015年4月2日 8時) (レス) id: dff395969f (このIDを非表示/違反報告)
はきら(プロフ) - にゃんころさん» ありがとうございます!!m(__)m (2015年3月20日 21時) (レス) id: d8c38e0ae0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はきら | 作成日時:2015年2月15日 21時

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